メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

ビジ選☆リーダーズ Vol.1027『問題解決1枚思考』(大嶋祥誉)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■すべての仕事は問題解決である 人生は問題解決の連続だ。仕事でもプライベートでも、次々と問題 が沸き上がり、行く手を阻む。これをどうにか乗り越えていかなけ れば、人生を切り拓いていくことはできない。 だから、問題をスムーズに解決に導く思考法を身につけておくべき だ。これを身につけておかないから悩むのだ。また、思い付きの解 決策を実行し、的外れな行動をすることになるのだ。 誰もが簡単に問題解決ができる方法として独自に考案・開発したの が「問題解決1枚シート」だ。問題解決を5つのステップごとに順 に記入することで問題の本質に迫り解決に導くフレームワークだ。 生成AIの活用も重要だが、人間には経験をつなぎ合わせて思いも よらない発想を生み出す力がある。問題解決の思考法を身につけ て、自分の頭で考えれば、仕事と人生に変革が起こせるのだ。 ★ 仕事をする中で、誰もが色々な問題に直面する。問題の中身は、会 社によって異なる。また、当事者でも全容を把握していないケース や、なぜ問題が起きているのか把握していないケースも多々ある。 だが、思考法を身につければ、どんな問題に直面しても、焦った り、うろたえたりすることがなくなる。解決に向けて思考できるよ うになる。だから、社会人は必ず持つべき必須のスキルなのだ。 そもそも、仕事ととは誰かの問題を解決することだ。会社で働いて いれば、毎日仕事を通して、お客様の問題や上司の問題を解決して いるはずだ。 組織に属さないアーティストやフリーランスであっても、クライア ントの要望に応える形でアウトプットしている。クライアントのた めに問題解決しているのだ。つまり、問題解決こそが仕事なのだ。 ★ 誰かが抱える問題を明らかにして、それを解決するから、仕事の成 果を認めてもらえる。つまり、問題解決することは、バリューを提 供することなのだ。 たとえば、スターバックスは、自宅でも職場でもない、第3のリラ ックスできる場所として「サードプレイス」という概念を提案し、 バリューとして提供している。 一般に、企業が顧客に提供する価値は、痛みを取り除くペインと、 要望を叶えるゲインの2種類ある。たとえば「がん保険」はペイン で「ネットスーパーの宅配サービス」はゲインだ。 問題解決では「相手の課題を解決して、どんな状態を目指すか」と いう視点が重要になる。この時、ペイン型か、ゲイン型かという視 点で考えると思考が整理しやすくなる。 ★ 問題解決とは、単に起きている問題の解決ではない。たとえば、あ る人物のデータ入力のミスが問題だとする。その解決策として「他 の人がダブルチェックをする」という解決策を考えたとする。 だが、ダブルチェックをすれば、仕事の負担は増える。そのため、 生産性が下がる可能性がある。ダブルチェックする人が疲れてしま い、チームとしては、かえってミスが増えるかもしれない。 「ミスが多いからダブルチェックする」というのは、コインの裏返 し的発想だ。単にコインをひっくり返すように、目に見えるものご とに対処することだ。簡単だが、根本的解決にならないのだ。 多くの人が、問題解決を理解していないために、コインと裏返し的 発想をしがちだ。そのため、同じような問題に何度も悩まされた り、延々と見当違いな対策を繰り返したりすることになる。 これを避けるには、先にゴールイメージを描いて差を埋めること だ。「誰にとってどうなればいいのか」「誰がどうなりたいのか」 というゴールイメージ、あるべき姿を決めておくのだ。 前述の例では、チームとして正確に効率よく仕事ができている状態 があるべき姿で、入力ミスが多いのが現状だ。この差を問題と捉 え、解決方法を発想するのが問題解決なのだ。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ビジネス選書&サマリーリーダーズ
  • 「週に1冊くらいは最新のビジネス書を読みたい。でも多忙で無理」そんなあなたに代わり、経営コンサルタントの私が週に1冊厳選、要約して送ります。あなたは駅のホームや喫茶店、朝礼前に数分目を通すだけ。最新ビジネス書の概要が把握できます。70000名に支持される超人気マガジンの「グレードアップ完全版」です。バックナンバー一覧(https://www.mag2.com/archives/P0000498/ )
  • 550円 / 月(税込)
  • 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く)