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ビジ選☆リーダーズ Vol.1028『店長の鬼100則』(柴田昌孝)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■鬼の心得 店舗ビジネスは、かつてない人材不足と売上不振にあえいでいる。 そんな状況で取りを任された店長たちは、日々頑張っても成果に結 びつかず悩んでいる。 また、注意したら、すぐに「やめます」と言う新人たちにどう接す べきか迷い、指導さえできないでいる店長もいる。これが今の店舗 ビジネスの実態だ。 時代は変わり、スマホ社会となって、オンラインでの買い物が当た り前になった。コロナ禍という不毛時代を過ごし、店の存在意義が 問われている。 働き方改革でより好条件を求めるスタッフも増え、Z世代という転職 当たり前の世代が入社する。だが、時代や環境のせいにしても仕 方がない。 唯一やれることは、自分のイノベーションだ。周りが変わらないな ら、これまでの店長の定義を書き換えて、自分を変えるしかない。 活路はそこにあるのだ。 ★ 店長は、店長を演じ、店長らしくふるまうべきだ。店長らしさが出 れば、店は一気にまとまり出す。互いのポジションが明確なほう が、関係はスムーズにいきやすいのだ。 これは経験則だけによるものではない。心理学では、互いのポジシ ョンが明確であればあるほど、互いのコミュニケーションの心理負 担は減ると考えられている。 つまり、人間関係は「上か?下か?」「仲間か?それ以外か?」 「同じ所属か?別か?」という風に、互いの立場が明確な方が付き 合いやすくなるのだ。 若い店長はためらいがちだが、そうなるとかえってスタッフもどう 接すべきかわからなくなる。店長は店長という台本を演じるほうが うまくいくのだ。 ★ とはいえ、店長らしく振舞うことは、横柄な態度を取ることではな い。店長という役職を勘違いして、自分が偉くなった気になる人が いる。だがそれは間違いだ。 そうならないためには、役職というものの本質を理解するべきだ。 その上で役職を演じるのだ。役職で仕事をすることは悪いことでは ないが、仮に役職がなくなったら何が残るかも考えておくべきだ。 役職の威を借りて自分はエライと思い込んでいる人は、役職を無く せば周りから人が去る。役職は、与えられた台本みたいなもので、 舞台を降りれば単なる人に戻る。その時、何が残るのかが大事だ。 スタッフは、役職を通して人柄を見ているのだ。それこそが役職の 怖さであり本質だ。役職=人格の高さではない。そのことだけは、 決して忘れるべきではない。 ★ 店長になった時のことを思い出すべきだ。多くは、前任の店長が退 職や転勤、異動となったとか、新規出店が決まったとかで店長にな ったはずだ。 いずれもいきなりなったのであり、店長になる準備ができていた人 や、自信をもって店長になった人は、むしろ少ないはずだ。かとい って、店長として未熟だというわけではない。 大事なことは、会社は感ずるものがあったからこそ、自分を店長に 指名したのだという事実だ。だから、店長として未熟でも構わな い。誰もが店長になってから店長になっていくのだ。 逆に店長になったからといって急に偉くなったわけでも成長したわ けでもない。店長がうまくいかない最大の理由は役職を手にして、 自分が権力を手に入れたかのように勘違いすることからくる。 店長は、あくまでも店長をしながら店長になっていくのだ。このこ とを肝に銘じておくべきだ。そのためには、いつも謙虚でいなが ら、学び続けていくべきなのだ。

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