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一年の振り返り 今年の3大トピック その3: 戦争について 辻野晃一郎のアタマの中【Vol.37】

『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』  ~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.37】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今週号の目次】 1. 気になったニュースから  ◆ ランサムウェア攻撃の脅威:ソニーのゲーム事業が大打撃 2. 今週のメインコラム  ◆ 一年の振り返り 今年の3大トピック その3: 戦争について 3. 読者の質問に答えます! 4. スタッフ“イギー”のつぶやき ───────────── 2. 今週のメインコラム ───────────── ◆ 一年の振り返り 今年の3大トピック その3:戦争について さて、いよいよ今年最後のメルマガとなりました。今月は、私の独断と偏見に基づき、今年の3大トピックを選んでお届けしています。最終回は、重たいトピックになりますが、「戦争」ということについて考えてみたいと思います。 人類の宿命なのか、残念ながら世界で戦争が絶えることはなく、第二次世界大戦後も、朝鮮戦争に始まり、その後もフォークランド紛争やアフガニスタン紛争、イラク戦争など、常に地球上のどこかで戦争が続いています。しかし、昨年2月、ウクライナにロシアが侵攻して本格的に始まった戦争はやや様相を異にし、第三次世界大戦に繋がりかねない危機として世界に大きな緊張が走りました。 さらには、今年10月、ウクライナでの戦争が長期化して泥沼化の様相を強める中、今度はパレスチナとイスラエルの戦争が始まってしまいました。ガザの惨状はかねてから伝えられてきましたが、今回、ガザを支配するハマスによるイスラエル襲撃が発端とされているとはいえ、イスラエルのガザに対する報復攻撃のすさまじさは常軌を逸しています。連日報道されるパレスチナ市民たちの悲惨な状況を目の当たりにして、世界中でイスラエルに対する抗議デモなどが続いています。 戦争というものは、どちらかが一方的に善であったり悪であったりということはありません。ウクライナの戦争では、当初、ウクライナに侵攻したロシアのプーチンが「悪」で、ウクライナのゼレンスキーが「英雄」のような演出がされ、日本人の多くはテレビなどの報道を鵜呑みにして、欧米が作ったそのような演出をそのまま信じていた人が多かったように思います。しかし、もちろんそんな単純な話ではありません。このことは5月5日に配信したこのメルマガの第3号でも書きました。以下はその公開記事のリンクです。 https://www.mag2.com/p/news/575234 また、パレスチナとイスラエルの戦争も同様で、この戦争の構図はさらに複雑です。シオニストと呼ばれる過激な原理主義者たちの目論見だけでなく、ウクライナの戦争と同様に、欧米の戦争屋たちの思惑が背後にあるのは当然です。戦争は情報戦でもあります。戦況を有利にしたり、国際世論を味方にしたり、さらには戦争ビジネスで儲けるために、交戦する当事者たちだけでなく、世界中の利害関係者たちがありとあらゆるデマやニセ情報を巻き散らしますから、まさに真実や事実を見極める力が試されます。戦争当事国の歴史や民族に関する豊富な知識や深い洞察も求められます。決して、テレビや新聞などが安直に垂れ流す表面的な情報だけで浅い判断をしないことです。 ところで、人は何故戦争をするのでしょうか?実は、--

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