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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2023年12月30日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 自民党派閥による政治資金問題。永田町では、「パンツが防衛ライン」という妙な話が漏れ伝わってくる。 「安倍派の5人衆の中で、官邸が最も憂慮しているのが高木氏だということでした。立件の可能性はそこまで高くはないものの、“パンツが防衛ライン。そこを突破されると北陸グループの頂点にも影響があるかもしれない”との言葉もありました」(同)(1)。 この「パンツ」とは高木氏にまつわる有名なエピソードのひとつで、30代のころ地元・福井で女性のパンツを盗んだという行為に由来。 つまり「高木氏が防衛ライン」ということ。一方の「北陸グループの頂点」というのは安倍派最大の後見人あり、石川県を地盤としてきた森喜朗元首相を指すという。 そして、そこまで捜査対象が広がれば、政権へのダメージはさらに大きくなるとのこと。 問題は、来年、どう動くのか。 「来年1月の通常国会の開会までにある程度、捜査が落ち着く気配を見せているのか、あるいは国会開会後もざわつく状況が続いているのか、政権運営の面では大違いです。特捜部の捜査はこれまで同様、国会日程を踏まえたうえのものではあり、官邸幹部らは希望的観測も含めて国会開会までに収束していると見ている人が多いようです」(デイリー新潮編集部、2023年12月26日) と政治デスク。 「安倍派、二階派の会計責任者は特捜部の聴取に、収支報告書への不記載を認めているようで、会計責任者を立件する可能性は高そうです。その先の事務総長経験者(訴追可能性があるのは、松野氏、西村康稔前経産相、高木氏)に逐一報告していたり、逆に事務総長らが積極的に指示したりということがあったかというと、それを裏付けるのはなかなかハードルが高そうです」(2) とは社会部デスクだ。 (1) デイリー新潮編集部「【自民党裏金疑惑】「パンツが防衛ライン」という妙な合言葉 岸田官邸の命運を握る特捜部捜査の進展スピード」Yahoo!ニュース、2023年12月26日、https://news.yahoo.co.jp/articles/4265cba601029c15e019578d415c29c22bca49ad?page=1 (2) デイリー新潮編集部、2023年12月26日 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 宝塚歌劇団 なぜタブーが生まれたか? 親会社・阪急を「電車のおじさん」 ”女の軍隊” ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  宝塚歌劇団をめぐる問題が長引く。9月30日、25歳宙組団員が転落死。そのことをきっかけとし、内部告発が相次ぐようになった。  劇団員については、今年2月、週刊文春が、「ヘアアイロン事件」を報道。これは転落死した団員が、上級生からヘアアイロンで火傷を負わされたといういじめ問題についての報道。しかしながら、宝塚はこれを「事実無根」だとし、8カ月間、放置し続ける。  しかも、週刊文春によれば、2018年6月にも同じように「いじめ」の被害にあった予科生が寮のバルコニーから身を投げたという。  2021年に東京五輪閉会式の国家斉唱の場には、凛とした袴姿のタカラジェンヌたちが国立競技場の舞台に登場。他方で、その舞台裏では、”非現近代的な”ハラスメント行為が行われていたのだ。  そもそも、2014年の「オリコンニュース」には、元雪組男役トップスターの杜けあきさん次のような言葉がある。 《宝塚時代を振り返った杜は、「全員に下積みがあるし、お掃除の一から始める。立つ姿勢やお辞儀の角度も全て決められているので、女の軍隊に等しいです」と笑い、「朝5時に起きて行う毎日の掃除がきつかった」と当時を懐かしんでいた》(1)  断っておくが、「女の軍隊」という言葉は”マジ”だ。  2017年のデイリースポーツの記事には、 「入学前のオリエンテーションの一環として、自衛隊での1日訓練もその一つ。例年、学校に近い伊丹駐屯地で行われ、歩行などを徹底的に教わる」(2)

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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