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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第653号(2023/12/31) 日経平均は「終値33753.33円の呪い」、米国はeuphoria続く/米国のマクロ経済統計が注目されよう
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
今号は年末のため、「盛りの花」「理解の種」「脇道の花」は休載です。何とぞご容赦ください。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
1/7(日)浜松町(10/30)
1/27(土)高岡(2/25)
2/3(土)大阪(3/18)
2/10(土)浅草(13/20)(残席:7)
2/17(土)福岡(4/20)
2/24(土)ウェブ(7/150)
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記ページには、自主開催以外のセミナーの予定も載っています(1/21(日)FIWA主催のウェブセミナー)。
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☆過ぎし花~先週(12/25~12/29)の世界経済・市場を振り返って
<日経平均は「終値33753.33円の呪い」を打ち破れず、米国では株価はeuphoria継続だが、長期金利や米ドル相場は素直に低迷>
(まとめ)
先週の国内株価は、もっぱら海外市場の影響で推移しました。つまり、米国株価の堅調推移は国内株価を支えましたが、米ドル安・円高は株価の頭を抑えました。元々足元の日本株は買われ過ぎだと判断していますし、先週は上値がしっかりと抑制されたため、11月に続いて先週も、日経平均は「7/3(月)の終値ベースの最高値33753.33円を、ザラ場では超えられても終値では一度も超えられない」といった、「終値33753.33円の呪い」を打ち破ることはできませんでした。
米国市場では、「rate cut euphoria」が続き、主要な株価指数は概ね上昇基調をたどりました。このように「景気悪化→企業業績悪化」という側面を軽視している株式市場に対して、米国経済の先行き悪化観測を正しく反映することで、米長期金利は低迷し、米ドルは軟化しました。
(詳細)
先週の国内株価は、全般には国内発の材料が乏しく、もっぱら海外市場(主として米国での株価や外国為替相場の動き)の影響を受けて上下動しました。米国市場の動向については後述しますが、日本株にとっては、米国株価の上昇基調は株価上昇要因として、米ドルの下落は株価抑制要因として、作用したと考えます。
こうした強弱材料の綱引きにより、先週の日経平均株価は極めて底固く、33000円を割り込むことはありませんでした(先週のザラ場安値は、12/26(火)の33181.36円)。
一方で、上値も重い推移となりました。今年の日経平均の終値ベースでの最高値は7/3(月)につけた33753.33円でしたが、その後はザラ場ベースではその価格を何度も上回ったものの、終値で超えることは一度もできませんでした。そうした「ザラ場では終値ベース最高値を超えることができた」日を列挙すると、下記の通りです。
11/20(月)ザラ場高値33853.46円、当日終値33388.03円
11/24(金)ザラ場高値33817.86円、当日終値33625.53円
11/27(月)ザラ場高値33811.41円、当日終値33447.67円
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