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日刊 大石英司の代替空港

日刊 大石英司の代替空港
日刊 大石英司の代替空港 ▲▽羽田空港JAL機炎上事故▽▲  CNN米語版サイトは、昨日は地震がトップ項目でした。今日は今日で羽田事故 がトップです。 ※ 羽田JAL機衝突、滑走路で交錯なぜ 交信記録解析が焦点 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE0233J0S4A100C2000000/ *【ライブ映像・速報中】羽田空港事故 管制官の指示は “日航機に滑走路への 進入許可 海保機は手前まで” https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240103/k10014307511000.html *日航が会見 「着陸許可出ていた」「海保機の存在視認できず」 https://mainichi.jp/articles/20240102/k00/00m/040/415000c  つい最近、アメリカ帰りの方から聞いた話ですが、Garminというのがあります ね。ハイカー垂涎の、「いつかは俺もGarmin!」という代物です。最近、航空業 界でも積極的に導入されていて、小型機とかみんなGarminを装備してGarminでナ ビしている。  あちらのGarminは凄く進化していて、管制とのやりとりを記録してくれるんだ そうです。それを文字起こしまでしてくれて、「あれ? さっき管制とやりとり した内容、何だったけかな?」と、モニターにそれをテキスト表示させてくれる。 *二日続けてflightradarのお世話になるとは思わなかったorz。  この事故原因に意外性はありません。混雑している空港の混雑している時間帯 +夜間では、いつかは起こってしまうタイプの事故です。残念ながら、これが最 後でもない。  空港上で発生する事故としては、一番多いパターンで、それは羽田のような過 密な大空港だろうが、管制官はいるけれど暇な空港だろうが、暗くなった後は、 ほぼ同じ条件で起こります。  一本の滑走路を、日没直後の繁忙時間帯に、着陸と離陸で使い分けていれば、 当然そのタイプの事故は起こる。日本の空港でも、この手の誤進入事故はこれま で山ほど発生して、その度に重大インシデント扱いされて、エアラインも自衛隊 も始末書を書かされて来た。  では、これまで最悪の事態が防げていたのはなぜか? それはだいたい、管制 官なり、降りて来るパイロットが目視で気づけたからです。なぜ気づけたか?  昼間で、視界が確保されていたからです。もちろん羽田のような巨大空港では、 地上レーダーで監視しているわけですが、昼も夜も、人間が気づくのは、だいた い誤進入した後です。羽田の繁忙時間帯。時間的な猶予はほとんどない。着陸し てくる機にゴーアラウンドを命じるだけ。今回は、誰も気付かずにそれが起こった。  一部に、日航機のパイロットが気付くべきだったなことを発言している元パイ さんとかいらっしゃるけれど、無理です。無理ゲーです。着陸機には、地上の航 空機の航行灯は見えないのか? 全く見えませんね。過去、類似の事故が起こっ た時に、NTSBとかが実機を使って再現実験するのだけれど、まず見えない。特に、 地上機がセンターラインに乗っていると、絶対に見えない。認知もバグってそれ を航空機だと認識できない。滑走路灯の洪水の中に埋もれて、まず見えません。 とりわけ小型機のそれは。

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  • 作家・大石英司が日々の出来事に関して alternative な視点を提供するマガジンです。政治経済軍事からヲタ他の柔らかい話題まで扱っています。 原則として、毎日発行です(今は月2回、日曜のお休みを貰っています)。契約上は、土日祝日及び、日本の労働習慣に照らして妥当と思われる日数の定休日を頂戴することを明言しております。 システム上、「不定期発行」となっていますが、設定を「不定期発行」にしないと、土日のお休みや、発行者の病気等によって、突然休んだ場合に、システムが事故発生中と判断して、最悪の場合、発行できなくなる恐れがあるからです。
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