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第101回 米中関係を民主主義VS権威主義と理解することは本当に正しいのか?

富坂聰の「目からうろこの中国解説」
 新年初めてのメルマガである。だから少し大所高所から話をしようと、使い慣れた言葉を再考しようとテーマを設定した。  中国を分析するとき、小さな誤差の蓄積によって、後に補いきれない大きな誤解となってしまう問題が繰り返されてきた。それを補う上でも重要な試みだ。  誤差というのは何か。その多くは理解している「つもり」から生じている。新聞報道などで頻出するワードを、本当に理解して使っているわけではないことから生じる誤差だ。  試みに一つ例を挙げれば、「(中国の)力による現状変更」だ。  中国が力を背景に秩序やルールを強引に変更していることを詰る言葉だ。現在、「中国が現状」と聞いて違和感を覚える日本人はほとんどいないだろう。  だが、ふと立ち止まって「中国がどんな力を使い、何を変更したのか?」と自問したとき、滞りなくすらすらと説明できる日本人は何人いるのだろうか。

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  • 中国報道で日常的に使われる言葉や表現、これを詳しく分析すると、これまで知っていた事実とは違う世界が見えてくる。ニュースのミスリードから脱する処方箋を書く。
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