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一気読みテキスト:Lesson09 対抗要件
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★最低5回は読むべし!★
不動産の売買契約が成立すると,
これにより,その不動産の“所有権(物権)”が,
売主から買主に“移転”する…
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といった効果が生じる。
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このように,物権について,
何らかの変更が生じることを“物権変動”という。
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そして,この物権変動は,
当事者の“意思表示だけ”で生じることになっている。
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つまり,
「売りましょう」,「買いましょう」
といった“口約束”だけでもOKということである。
不動産の売買では,
“契約書”を作成するのが一般的だが…
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これは,
不動産売買が一般に“高額取引”であるため,
後々のトラブルに備えて,
契約の内容を“証拠”として残しておくためである。
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だから…
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契約自体は,
“口約束などの意思表示だけで,有効に成立”する。
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とすれば…
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意思表示をした張本人たち(当事者)は,
物権変動の事実を把握できる…が,
それ以外の人たち(第三者)は,
物権変動があったかどうかを把握できないことになる。
(“物権変動”自体は,目には見えないからだ!)
これが問題となる典型例が,
二重売買(二重譲渡)と呼ばれるケースである。
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例えば…
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多額の借金を抱えて悩んでいたAが,
所有している住宅を,
BとCに“二重に”売ってしまったとする。
(そうすれば,売買代金を“2倍”受け取れるからだ!)
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そして,
B,C双方から代金を二重に受け取ったAは,
借金を返済し,
その残額を使って海外に“トンズラ”してしまった。
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さぁ~,困ったのは,
残されたBとCである。
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ちなみに…
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“BからみてC,CからみてB”は,
いずれも“第三者同士”である。
(BおよびCからみて“当事者”は,Aだからだ!)
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BもCも,
Aから住宅を買う約束をしていたので,
お互いに「その住宅はオレの物だ」と思っている。
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しかし…
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売買された住宅は“1個”しかないので,
B,Cのうち,
“どちらに所有権が認められるのか”について,
決着を付けなければならないことになる。
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このような場合に,
どう決着を付けるのか…
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を論ずるのが“対抗問題”である。
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