今週のざっくばらん
スマホを持ったサル
X(旧Twitter)にパリのカウントダウン風景が投稿されていました。
誰もがスマホを掲げ、懸命になって動画を撮影している様は何とも言えず不気味です。自らが体験そのものを楽しむことよりも、そんな場にいることを他の人たちにシェア・自慢することが重要になってしまっているのです。
こんな行動(もしくは、それを促す衝動)に関しては、専門家が名前を付けるべきだと思っていますが、私はそんな衝動に誰よりも早く突き動かされた経験があるので、今日はその話をします。
私が、iPhone向けにPhotoShareという写真共有アプリをリリースしたのは2008年のことです。Appleがアプリストアをオープンすると発表し、SDKをリリースしたのがその年の初めでしたが、写真共有アプリには大きなポテンシャルがあることを知っていた私は(ソフトバンクの前身の、J-Phoneのプロデューサーから教わりました)、かなりの確信を持って、PhotoShareをリリースしました。
当初は、200個程度しかアプリがなかったこともあり、PhotoShareは日米の多くの人たちにダウンロードしていただき、2010年にInstagramが出てくるまで、「最も人気のあるソーシャル・ネットワーク・アプリ」の地位を維持していました。
私は開発者としてアプリの使い方をユーザーに教えようと、自ら色々な写真を撮って投稿していました。美味しいランチを食べた時、綺麗な夕焼けを見た時、カヤックに乗って湖に浮かんでいる写真などです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)