メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

日刊 大石英司の代替空港

日刊 大石英司の代替空港
日刊 大石英司の代替空港 ▲▽ヘリは飛べなかったのか?▽▲  更新が遅くなりました。昨日午後も病院orz。今朝も朝一で病院でした(後 述)。これで年初の病院梯子は終わりです。本日の巡回は前夜です。  冒頭の話は長いので、関心が無い人は飛ばして下さい。 ※ 墜落の陸自ヘリ、地震対応で任務飛行へ 事故後初、孤立地へ物資輸送 https://news.livedoor.com/article/detail/25667827/   Twitter 上で、ヘリが飛べなかったこと、飛ばさなかったことを強く非難し、 口汚く罵っている元業界関係者がいます。航空専門家と町山さんが持ち上げてい る。私は、彼が航空専門家であることを認めます。本当は飛行機屋さん軍用機屋 さんだけど。  ただし彼は、陸自航空隊で運用の経験があるわけではないし、もとより防災の 専門家でもない。私は今回、彼が「ヘリが飛ばなかった」と無謀とも言える批判、 難癖を付けていることにとても驚いています。なぜなら、その世界の近くにいれ ばいるほど、これは困難な任務だ、と理解できるはずだから。簡単に、「飛べた だろう!」と言える話ではない。  問題の核心は、飛べたか否か、どこそこに降りられたか否かではなく、運用が 可能だったか否かです。  この人は、強烈なパンダ・ハガーにして、トロールですね。認知戦上の人物です。  所で今、この問題で丁々発止と罵り合っている人々に共通するのは、政権が革 新側にあれば、真逆なことを主張していただろうことです。たぶんかの人は、立 憲が政権の座にあったなら、「この辺りが限界だっただろう」と諫める側に回り、 彼に絡んで「ヘリが飛べるはずはない!」と主張しているネトウヨさんは、当然、 「自衛隊が足らん!」と革新系政府をフルボッコする側に回っている。  つまり、この人たちがやっているのは、単にポジション・トークに過ぎない。  所で、ヘリが飛べなかった? 飛ばなかったというのは、いったい何を根拠に した話なのだろうと疑問でならない。たとえば、何処かで、被災者が瓦礫に埋も れたまま亡くなったという事実をして、ヘリが飛ばなかったからだと批判するの か。たとえば、東京消防庁のハイパー・エアレスキュー隊の出動が遅れたことを もって、ヘリが飛ばなかったと言うのか。後者に関しては、それは結局は都の問 題であり、自治体消防を統べる総務省の問題であって、自衛隊航空の責任ではない。  私は彼が、枝葉末節な話で素人を煙に巻き、時には時系列を無視して主張して いることの全てを逐一全否定できる。  まず総論の話をしましょう。仮に、事実として自衛隊ヘリの出動は過小だった という前提で考えた時、私が引っかかるのは、さて陸自航空隊の稼働率はどうだ ったのか? です。実任務への出動に不安があったブラックホーク・ヘリは置い ておくとして(沖縄の事故からそれなりの時間が経つが、事故原因の解明はどう なっているのか?)、だから止めておけ! とあれほど警告したのに、買ってし まったオスプレイのせいで、陸自航空隊の予算はボロボロになった。ウ国戦争が 始まった途端、武装ヘリの廃止が決まったことの理由が、実はオスプレイにある ことは言うまでも無い。そのオスプレイは飛行停止状態。  平素の軍隊では、回転翼部隊の稼働率は6割もあれば恩の字と言われる。年末 の段階で、飛行可能な陸自航空隊の汎用ヘリ(ここでは中型ではなく「汎用ヘ

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 日刊 大石英司の代替空港
  • 作家・大石英司が日々の出来事に関して alternative な視点を提供するマガジンです。政治経済軍事からヲタ他の柔らかい話題まで扱っています。 原則として、毎日発行です(今は月2回、日曜のお休みを貰っています)。契約上は、土日祝日及び、日本の労働習慣に照らして妥当と思われる日数の定休日を頂戴することを明言しております。 システム上、「不定期発行」となっていますが、設定を「不定期発行」にしないと、土日のお休みや、発行者の病気等によって、突然休んだ場合に、システムが事故発生中と判断して、最悪の場合、発行できなくなる恐れがあるからです。
  • 550円 / 月(税込)
  • 不定期