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もう一人の“総理病”西村前経産相に迫る特捜の足音

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2024.1.11                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------      もう一人の“総理病”西村前経産相に迫る特捜の足音 --------------------------------------------------------------------- 一昨年4月、自民党安倍派は、安倍元首相の指示で、パーティー券収入のキッ クバックをとりやめる方針を決めた。当時の事務総長、西村康稔前経産相はそ の旨を通知したが、議員たちの反発で方針は宙に浮いた。その後、安倍元首相 が7月に銃撃事件で死亡し、事務総長は高木毅氏に交代、最終的に方針は撤回 され、従来通り裏金としての還流が9月にかけて実施された。 ここまでは、朝日新聞のスクープでわかっていた。だが一番肝心な点が不明だ った。すなわち、キックバックのとりやめ方針を撤回し、継続を決めた中心人 物は誰かということである。その答えとなるような記事が出た。産経新聞が1 月6日付で、<独自>と銘打って以下のように報じている。  ◇自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、安倍派(清和政策研究会)が 一昨年夏にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例 の方針継続を決めた際、当時の派閥事務総長だった西村康稔前経済産業相が主 導した可能性があることが5日、関係者への取材で分かった。西村氏は還流分 の政治資金収支報告書への記載方法も提案しており、東京地検特捜部は西村氏 の認識について慎重に調べているもようだ。◇ これによると、西村氏はノルマを超えたパーティー券売り上げのキックバック を継続することと、その分を派閥側、議員側の収支報告書に不記載とする方針

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