基軸通貨ドルの輝きが落ちる24年
第二次世界大戦以降、英国ポンドに代わって世界の基軸通貨として君臨してきた米ドルが、2度目のピンチを迎えようとしています。最初のピンチはベトナム戦争の負担で経済が疲弊し、経常赤字が拡大、ドルと金との兌換ができなくなった71年のニクソン・ショックで、その後は石油取引をドルで行うペトロダラーとしてドルの地位を維持してきました。
しかし、米国は世界の警察機能を放棄し、中国が米国に代わってイランとサウジの国交正常化を仲介するなど、米国の中東への影響力が低下しています。その中で石油取引も人民元などドル以外の通貨でなされるようになり、ペトロダラーとしての地位も揺らぎ、基軸通貨としての基盤が揺らいでいます。ウクライナ、イスラエルの2つの戦争がこれに拍車をかけようとしています。
「基軸通貨維持の負担に耐えられなくなった」
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