喜多川泰のLeader's Village Vol.94号です。
明日から大学入学共通テストが始まります。
Leader’s Village の村民の中には受験生もいます。もちろん、受験生を担当している高校の先生もたくさんいらっしゃいます。
まさに勝負の一日がやってきましたね。
当然、明日、明後日の結果次第でその後の人生は大きく変わるわけですから、受験生は独特の緊張感を抱えることになるとは思います。
何かの発表会や、部活の大会、入試においてでも、大一番を前に緊張している生徒に向けられるアドバイスとして多い、
「緊張するな。平常心で」
という言葉。そんなこと言われても緊張をなくすことはできないし、平常心になんてなれないというのが普通です。また、アドバイス通り緊張がなくなり平常心を取り戻したとして、結果はどうなるかというと、実は緊張状態の方がいい結果になるんだそうです。
プロゴルファーがパットを入れるか外すかは、脳波を見れば打つ前からわかるんだそう。
α波は脳がリラックス状態のときに出る脳波ですが、それが出ているときはよく「外す」ということがわかっている。つまり緊張していないと結果は悪くなるということ。
試験においても同じで、リラックスはよくないらしく、
試験を受ける前に
「落ち着いて、平常心で」
とアドバイスを受けた場合と
「ワクワクして楽しんで来い」
とアドバイスを受けた場合とでは
正解率に20%もの違いが出るほどだそう。
ちなみに「落ち着いて、平常心で」とアドバイスをされた場合は、何もアドバイスをされなかった場合と結果は変わらなかったそうです。
(詳しくはこちら:「脳には妙なクセがある」池谷裕二 新潮文庫)
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)