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2024年1月12日号(Vol.297)-待遇改善のための交渉術(6)&迷走する国際秩序と世界の分断

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第297号(2024年1月12日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』をお読みいただきありがとうございます。 さて、今週号の内容ですが、まず【1】の 『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、今週も引き続き 【待遇・条件を改善するための交渉術】についてお話しします。 先週号ではちょっと角度を変えて 【目先のカッコよさよりも、自分が本当に価値を感じるものにフォーカスしよう】 というお話を、MLBのFA交渉を例にお話ししました。 いかがだったでしょうか。 今週は【Vividness biasの克服法】についてお話いたします。 その注目の内容は、本編をお楽しみに♪ 次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週も国際情勢は流動的に動いています。 ロシアによるウクライナに対する大規模ミサイル攻撃の実施は、 欧米諸国からの支援の遅延と先細りに苦しむウクライナの防空能力をじわりじわりと削ぎ、 迎撃ミサイルの在庫も枯渇間際という危機的な状況を作り出しています。 ロシアもそれなりのコストを被っていますが、地上戦を通じた支配地域の維持と拡大で一進一退を続けている間に、 ミサイルを量産する体制が再構築され、近々来る対ウクライナend gameに向けた準備をしているようです。 中東では、相変わらずイスラエルとハマスの戦いが続き、ガザでの民間人の被害もうなぎ上りに増えるばかりですが、 カタールによる調停も、アメリカによる影響力の行使も、ガザの悲劇に終止符を打つための効果を発揮できていません。 そしてイスラエルはコメントしていませんが、ヒズボラの幹部暗殺事案が今週起きたことでカタールが憤慨し、 ヒズボラとその背後にいるイラン革命防衛隊も対イスラエル報復を必ず実施すると公言するなど一気に緊張が高まり、 紛争の戦火が隣国、そして地域全体に広がる危険性が具体的に指摘されるようになってきました。 国際協調がデリケートなバランスで成り立っていたころは、 協力下での安定を目的とした国際秩序が受け入れられてきたように思いますが、 コロナのパンデミックやロシアによるウクライナ侵攻、そして今回のイスラエルとハマスの戦いで、 世界の分断が鮮明になり、“国際秩序”も複数存在し、 その正当性を巡ってそれぞれの支持者たちが争うという危険な状態が散見されるようになってきています。 でもこの“国際秩序”って、実世界に当てはめるとどのようなものを指すのでしょうか? 今回【2-国際情勢の裏側】では、 【迷走する国際秩序と世界の分断】 と題してお送りいたします。 今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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