中東で地政学的リスクが高まっています。
日本時間で本日1月12日未明、英米はフーシ派が実行支配する
「イエメン国内の親イラン武装組織フーシ派の拠点」を攻撃したと、
発表しました。
本日、英米は、航空機、艦船、潜水艦から攻撃を実施、10カ所以
上の拠点が標的になった模様です。
オーストラリア、カナダ、バーレーン、オランダがこの作戦を支援
しました。
新イラン武装組織フーシ派は昨年終盤から紅海で航行中の船舶へ
の攻撃を繰り返していました。
かねてからアメリカ軍の内部では「フーシ派の拠点を直接攻撃す
べき」との意見が高まっていました。それが実行された形です。
かねてからフーシ派指導者は、アメリカの攻撃を受ければ反撃す
ると述べていました。
今回のアメリカ・イギリスの攻撃で、フーシ派やその後ろ盾であ
るイランが反発を強めるのは必至で、中東紛争が拡大する恐れが
高まっています。
目下の所、世界経済、特に中国経済がスローダウンしている中で、
世界の原油需給は緩んでいて、1バーレル70ドル前後で安定し
ていました。
この石油価格の安定はアメリカ経済のソフトランディングの可能
性を大いに助けていました。
今回の英米によるフーシ派拠点への攻撃で、親イランの武装組織
フーシ派からの反撃ががぜん現実味を帯び始めてきていました。
目下の所、原油価格は1バーレル73ドル台にまで上昇していま
す。
「中東紛争の拡大」が現実のものとなって、原油価格の急騰を招
くような事態に陥れば、アメリカを始め世界インフレが再び加す
ることになり、アメリカ経済のソフトランディングの確率もぐっ
と低下してしまうでしょう。
一方ドル円。
今回の地政学的な危機の高まりでは、ドル円相場では、「危機時の
円高」は巻き起こらず、「危機時の円安」が起きてしまっています。
「危機時の円安」で日経平均はこの三日間で爆上げ。日経平均で
およそ1,600円の上昇となりました。
しかしながら、投機的な動きがあまりにも濃厚です。現時点では
日本株の上昇は長くは続かないのではないでしょうか???
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