台湾海峡の緊張は高まっているのか。
台湾の総統選挙が間もなくという1月上旬に、対岸の厦門市(福建省)を訪れる機会があった。思明区の東海岸は晴れていれば小金門だけでなく大金門が肉眼で確認でき、かつて中国共産党が金門島に激しい砲撃を加えた時代の砲台跡も残る。
「あの島です。小さく見える白い看板が大陸へ向けた政治スローガンです」
島とは大担島のことだ。看板を拡大して分かる文字は「三民主義統一中國(三民主義で中國統一)」だ。
対する厦門側には赤い文字で「一国両制統一台湾(一国二制度で台湾統一)」と呼び掛けるスローガンがある。
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