No.607 (2024年01月14日発行)
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鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編
投資は労働ではない。どうして投資では「何もしない」ことが重要になるのか?
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銀行や証券会社で個人投資家や小口の投資家へ向けて販売されるファンドを公販ファンドと呼ぶのだが、三菱アセット・ブレインズの2021年のデータを見ると、平均保有期間は3.0年となっている。
内訳を見ると、国内株式は約2.0年、エマージング株式は2.6年、外国株式(先進国)の3.1年で、外国株式が一番長い。しかし、それでも平均保有期間は「たった3.1年」なのだ。長期投資の重要性がこれだけ叫ばれていても、現実にはいかに投資家が長期投資できていないのかが見て取れる。
投資には、アクティブ投資とパッシブ投資がある。簡単に言うと、アクティブ投資は目安となる指数(ベンチマーク)を上回る成績を目指す運用スタイルのもので、個別株を選定して儲ける投資手法である。パッシブ投資は指数(インデックス)を保有して平均を取る手法である。
普通に考えると、パッシブ投資は回転売買を避けて継続的に経済の成長を取りにいくのだから超長期投資になって然るべきなのだ。ところが、データではパッシブ投資のほうがアクティブ投資よりも短くて平均保有期間は2.0年しかない。日経225連動型はとくに短く、たった0.9年で売り飛ばされている。
興味深いことに、なんらかのショックが起きて株式が暴落する局面、この10年の例で言うと、たとえば2013年のバーナンキ・ショック、2016年のチャイナ・ショック、2019年のトランプ政権による米中摩擦激化、2020年のコロナ・ショックなどが起こるたびに平均保有期間はガクッと下がる。
何が起きているのかというと、「長期投資が重要」と言いながら、株価が暴落するたびに長期投資家も「慌てて株式を売り飛ばして長期投資をやめている」のである。
これは、多くの人が「長期投資を完結できない」という現状を示していると言える。
たしかに、株式市場が高値から10%くらい下落することはよくあることだし、何ヶ月も下がりっぱなしということもある。アメリカ株式市場の指数であるS&P500を見ても、2022年は年初から10月までずっと下がりっぱなしだった。
この10か月間で心が折れた投資家も多かったはずだ。市場環境が悪化したら、長期投資が大事だと思っている投資家も、資産が毎日のように減っていく現実に心が折れて去っていく。これが現実だ。長期投資は口で言うほど「簡単なことではない」のである。しかし、実はここにチャンスがある。
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