メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

金正恩総書記の「韓国は主敵」の規定と重要軍需工業視察の狙いは?

辺真一のマル秘レポート
\\\ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ///           辺 真一メールマガジン        マ┃ ル┃ 秘┃ レ┃ ポ┃ ―┃ ト┃         ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛              2024.01.15 Vol.357          [毎月5,15,25日発行+号外あり] /// ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ \\\  今年初めてのミサイル、それも固体燃料を使った極超音速中長距離ミサイルを1月14日に発射した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は昨年末の党中央委員会総会での報告で「我々を『主敵』と宣布して、外部勢力と結託して『政権崩壊』と『吸収統一』の機会だけをうかがう一味を和解と統一の相手に見なすのはこれ以上、我々が犯してはならない錯誤である」と述べ、韓国は「もはや同族関係、同質関係ではなく、敵対国、交戦国である」と断じ、「対敵・対外事業部門で敵の無謀な北侵挑発策動によって朝鮮半島でいつにでも戦争が起こりうるという ことを既定事実化して、南朝鮮の全領土を平定しようとする我が軍隊の強力な軍事行動に歩調を合わせていくための準備を、先を見通して講じていく」と、宣言した。  また、1月8日から9日の重要軍需工場の視察でも「韓国の輩は我々の主敵である」との発言を繰り返し、「我々との対決姿勢を鼓吹して軍事力増強に熱を上げている敵対国との関係で我々が第一に重視すべきことは一にも、二にも自衛的国防力と核戦争抑止力の強化である」と発言していた。  北朝鮮の対南関係及び統一政策の歴史的な転換期となったこの金総書記の発言と軍需工場視察について韓国の北朝鮮担当部署「統一部」のシンクタンクである統一研究院のオンラインシリーズに北朝鮮問題エキスパートと知られるホン・ミン研究員の興味深い分析が掲載されていた。  以下、統一研究院のオンラインから「金正恩の『大韓民国主敵』の規定と軍需工場現地指導を分析」と題したホン・ミン研究員の分析を全文翻訳掲載する。  北朝鮮の1月10日付の労働新聞は金正恩総書記が1月8―9日、主要軍需工場を現地視察したと報道していた。  金正恩はこの現地指導を通じて「戦争準備強化」の次元で「圧倒的力の持続的な備蓄」を披露し、重要兵器体系の本格的生産、生産工程の確立、生産能力の拡張、改築の現代化を強調した。加えて、「大韓民国」を「最も敵対的な国家」及び「主敵」に断定し、これに対応する自衛的国防力と核戦争抑止力の強化を明らかにしていた。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 辺真一のマル秘レポート
  • テレビ、ラジオ、新聞、雑誌ではなかなか語ることのできない日本を取り巻く国際情勢、特に日中、日露、日韓、日朝関係を軸とするアジア情勢、さらには朝鮮半島の動向に関する知られざる情報を提供し、かつ日本の安全、平和の観点から論じます。
  • 550円 / 月(税込)
  • 不定期