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【Vol.473】佐高信の筆刀両断~修身にある孝行で淫売婦~

佐高信の筆刀両断
▼▽▼ Vol.473 -------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 佐高信の筆刀両断~修身にある孝行で淫売婦~                2024/1/19 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次 1・筆刀両断 修身にある孝行で淫売婦 2・『噂の真相』人名録(39) 田中優子 3・雑記 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ このメルマガのバックナンバーは全てこちら https://www.mag2.com/archives/0001634907/ でご覧いただけます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1・筆刀両断 修身にある孝行で淫売婦 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『選択』の1月号に載った石井妙子の山田わか論に触発されて 山崎朋子の『あめゆきさんの歌』(文春文庫)を読んでいる。 副題が「山田わかの数奇なる生涯」である。 平塚らいてうや与謝野晶子と並ぶ女性評論家となった山田には、 アメリカの売春街で“アラビアお八重”として働いていた前歴があった。 隠しておきたい苦界に身を沈めていた経歴である。 それを読みながら、 沢村貞子の『私の浅草』(新潮文庫)を思い出した。 暮らしの手帖版の初版にあった次の1節が事情によって削られたのである。 それをまず引こう。 <となりの髪結いさんの表を掃除していた梳き手の娘が、 その後姿を見送ってチョコチョコと母たちのところに寄ってきて、 声をひそめて、 「あのね、今のおかみさん、 もと吉原でお女郎してたんですって―。 人はみかけによらないもんだ。 あんなおとなしそうな顔をして、って、 このあいだお客さんが言ってましたよ」

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  • 活字にならなかった本当の想いを届けなければと、アナログ代表が初トライします。 政治、経済、教育、文学etc。 質問にも答えて行けたらと思っています。
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