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セクシー心理学GOLD 2024-01-17
第735曲
収容所から脱した「質問」
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こんにちは。ゆうきゆうです!
みなさま元気でお過ごしでしょうか?
今夜は、女医と青年の会話で、こんな話をお届けします。
◆ 自分の人生を変えていく技術!
女医「あなたは人生を成功させたいと思う?」
青年「も、もちろんです!」
女医「じゃあ今回は、そのために最重要なテクニックについて教えましょう」
青年「は、はい…」
◆ ナチスの収容所での恐ろしいできごと。
女医「スタニスフラスキー・レホという人物がいるわ」
青年「スタニスフラスキー・レホ…?」
女医「彼は、ユダヤ人で、いわゆるナチスの強制収容所に入れられてしまった人物だったの」
青年「きょ、強制収容所…」
女医「ちなみにスタニスフラスキーには家族もいたんだけど、家族共々、強制収容所に入れられてしまって、そして家族をそこで殺されてしまったの。唯一生き残ったのが、スタニスフラスキーなのよ」
青年「そ、それは…悲惨ですね…」
女医「こんなことがあったら、普通ならショックよね」
青年「ショ、ショックなんてレベルじゃないですよ…。人生に絶望します…。しかもそれにくわえて、強制収容所なんて過酷な場所に閉じ込められて…。生きていけるかも分からない…。自分だったら『なんで自分がこんな目に!』って思うと思います」
女医「そうね。気持ちは分かるわ。でも彼はそうは思わなかった」
青年「えっ…?」
女医「彼は『どうしたらここを生き延びることができるか!?』ということだけを考え続けたの」
青年「生き延びる…!?」
女医「そう。人間にとって、自分への『質問』は重要。質問があるからこそ、答えを見つけようとする。この質問を『なんで自分がこんな目に!』っていう形で使ってしまっても、当然、答えはないわ」
青年「そ、そうですね…。『なんで』の理由なんて存在しませんし…。運命としか言いようがなかったりするかもしれません…」
女医「よってここで自分の悲惨な運命ではなく、『これからどうしたらいいか』『どうすると最良の未来を切り開けるか』ということに、質問、そして思考を使ったの」
青年「は、はい…」
◆ 質問の力。
女医「ここで『生き延びる』ためにはどうしたらいいか…? 当然だけど、そのための一番の答えは『ここから逃げ出す』ことよね?」
青年「そ、そうですね」
女医「すなわち彼の思考は『どうしたらここから逃げ出せるか!?』という方向になっていったの」
青年「は、はい」
女医「そう思っているうちにも、彼の仲間たちは、強制的にガス室に送られて、殺されていく」
青年「うっ…」
女医「そして、目の前にたくさんの、裸の死体の山が積み上がっていったわ」
青年「うううっ…」
女医「ここで普通ならどう思うと思う?」
青年「は、はい…。やっぱり『なんで自分たちがこんな目に…!?』って思うと思います」
女医「そうね。でも彼は違った」
青年「…!?」
女医「この状況においても『どうしたらここから逃げ出せるか!?』と考えていたの」
青年「は、はい…!?」
女医「すなわちそれが何より重要な質問であり思考。よってその前提のもとで、今の状況を見つめるわけ」
青年「えっ…? それって…」
女医「そう。『この死体の山という状況を、逃げ出すために利用することはできないか!?』と考えたの」
青年「そ、それは…!」
◆ 死体からの脱出。
女医「時刻は夜。彼はすぐに自分の服をすべて脱いで、同じく裸になって、その死体の山の中に飛び込んだわ」
青年「…!!」
女医「するとナチスたちは、その死体をトラックに乗せて、収容所の外に出発したの。死体を捨てるためにね」
青年「ええっ…!」
女医「それから何時間もトラックは揺れた。スタニスフラスキーは、死体の感覚や匂い、そして寒さや飢えに耐え続けた」
青年「……」
女医「そしてしばらくの後、トラックは山の中で止まり、すべての死体を乱雑に放り捨てたの」
青年「………」
女医「ここでナチスたちが立ち去るのを待って、彼は立ち上がった。そしてそのまま、裸で走った。数十キロの道のりを走ったの」
青年「おおっ!」
女医「その結果、彼は無事にナチスから逃げ、別の国に亡命することができたのよ!」
青年「す、すさまじい話ですね…!」
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