永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2024.1.18
新 恭(あらた きょう)
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問題を「派閥解消」にすりかえる「政治刷新本部」設置の狙いは何か
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岸田首相が立ち上げた「政治刷新本部」が、自民党の金権腐敗に抜本的な対策
を施せると思う人は少ないだろう。とにかく、メンバーの人選が、国民をなめ
ている。
岸田首相が本部長なのはともかく、麻生太郎副総裁と菅義偉前首相が最高顧問、
茂木幹事長が本部長代行というから、ちゃんちゃらおかしい。どっぷりと自民
党的な金権腐敗政治につかってきた連中が、寄ってたかって政治を刷新しよう
というのだ。おまけに、権力乱用疑惑の晴れないあの木原誠二氏が幹事長で、
さらには裏金に染まっている安倍派議員が9人も名を連ねている。
岸田首相は何を思って、党内にこんな組織をつくったのだろうか。むろん、派
閥のパーティー券販売をめぐる裏金事件について、首相として、党の総裁とし
て、何らかの対策を打たなければ、ますます世間に無能扱いされるということ
はある。それにしても、こんな面子で何ができるというのか。
そもそも、抜本的に政治資金の改革をするのなら、会計責任者ではなく、議員
の責任のもと、例外なく全ての資金の出入りを収支報告書に記載するように義
務付ける政治資金規正法改正案を岸田首相が主導して作成し、国会に提出すべ
きである。
そこまでの決意と覚悟を岸田首相が示せば、内閣支持率が上昇に転じる可能性
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