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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」
2024年1月17日号(第530号)
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みなさん、こんにちは。黄文雄です。
台湾総統選挙は民進党の頼清徳が勝利しました。しかし、その結果はギリギリの当選というところで、危ないところでした。それを救ったのが、親中派の馬英九でした。さまざまな中国の工作活動にもかかわらず、馬英九の「応援」により、なんとか民進党が勝てた背景はどのようなものだったのでしょうか。
今週のニュース分析はこの点について分析・解説しました。
その他、盛りだくさんの内容でお送りします。
1 今週のニュース分析
☆【台湾】やっぱり親中派が後押しした頼清徳の勝利
☆【中国】頼清徳当選に焦る中国
2 日本人が知らない中国の正体 第17回
☆「詐道」を貴ぶ中国兵法
☆「厚黒学」が『論語』に代わってはやる理由
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1 今週のニュース分析
☆【台湾】やっぱり親中派が後押しした頼清徳の勝利
台湾総統選挙は、民進党の頼清徳副総統が558万5019票を獲得し、2位の国民党・侯友宜の467万1021票に約90万票の差をつけて、次期総統の座を得ることができました。
1996年に総統選の直接選挙が導入されてから、同一政党が3期連続で政権を担うのは初めてのことです。頼清徳は5月20日に総統に就任します。
ただ、今回同時に行われた立法院選挙では、民進党は51議席と過半数の57議席を取ることができなかった一方、国民党52議席と、ねじれ状態となっており、今後の政権運営には困難が予想されています。
今回の選挙で予想外の大健闘を果たしたのが、第3勢力である民衆党の柯文哲候補でした。得票率が頼清徳40.5%、侯友宜33.49%だったのに対して、柯文哲は26,46%の369万466票。これは今後のさらなる飛躍が期待できる数字だったといっていいでしょう。
一方、民進党は2016年選挙では56.12%、2020年選挙では57.13%といずれも5割を超える得票率でしたが、今回は40.05%にとどまったかたちです。
頼清徳は、今回、中国による情報操作がひどかったと述べました。
たとえば台湾の人気バンドである「五月天」は、中国の国家ラジオテレビ総局から中国を支持する意見を表明するよう求められ、五月天が拒否したところ、中国当局が11月に上海で開いたコンサートに「口パク」疑惑があるとして、調査対象になったことを発表しました。
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