2024年01月19日
■ 人気沸騰 半導体関連銘柄の見どころ その2
前回更新分に引き続き、いま足元で市場の注目度合いが日に日に高まっている半導体関連銘柄についてより具体的に取り上げる。
先週12日に米ラスベガスで開催されていた世界最大のテクノロジー見本市「CES2024」が閉幕し、その総括が様々な形で行われている。今回のCESでは、多くの講演登壇者が急速に進化する生成AIについて熱く語り、約4000社の参加企業が其々に生成AIの活用策を競っていた。今後は、AIの能力を使いこなしていかに顧客の心をつかめるかが「企業の浮沈を握る」とも言える。
前回も述べたとおり、今後は、足元で急成長を遂げている生成AI向けの半導体(AIチップ)需要が飛躍的に伸びると見て間違いない。そんななか、すでに高額なAIチップは売り手市場となっており、米エヌビディア製の画像処理半導体(GPU)「H100」は1個当たり約3万〜4万ドルで取引されている。
生成AIの開発・運営を行っていくためには、このチップが「A100」が3万個以上も必要になるとされ、その製造を台湾TSMCに委ねている。その製造は4nm(ナノメートル)という回路線幅が超微細な工程で行われており、そのためには蘭ASML社のEUV(極端紫外線)露光装置が必要になるというのが現状。つまり、EUV露光装置による半導体製造過程で必要となる部材の需要は一段と拡大し、その提供が可能な企業に大きな商機が訪れるということになる。
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