Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~ 2024/01/22 第693号
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今週の目次
○「はじめに」
○「ネタ選択問題とその対策」
○「Evernoteの何がよかったのか」
○「第二回環読プロジェクトのお誘い」
○「おわりに」
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○「はじめに」
ポッドキャスト、配信されております。
◇BC081 | by goryugo | ブックカタリスト
https://bookcatalyst.substack.com/p/bc081-8e0
◇第百四十五回:Tak.さんとScrivenerについて 作成者:うちあわせCast
https://podcasters.spotify.com/pod/show/rashita/episodes/Tak-Scrivener-e2ejm6p
ブックカタリストでは、ごりゅごさんが『ピダハン』と『ムラブリ』という二つの本から、日本や西洋とは大きく異なる文化が持つ視点を紹介してくださりました。少し誇張して言えば、「意識のかたち」がこうした文化によって違っているのでしょう。だからこそ、私たちは互いの文化を尊重する必要があるのだとも思います。
うちあわせCastでは、Scrivenerという執筆ツールのお話をしました。一時期の私は「本の原稿」をだいたいこのScrivenerで作っていたのですが、VS Codeを使うようになり、またPythonなどのプログラミング言語でテキストデータからPDFやEPUBファイルを自分で作れるようになってから、とんと使わなくなっていました。
しかし、──今年のテーマは「行きつ戻りつしてみる」でもあるので──ひさかたぶりに立ち上げて使ってみると、独特の使い心地があることを再確認した次第です。
これからは、もう少しだけScrivenerの「関与」を増やしていこうかと考えています。
〜〜〜ノートの罠〜〜〜
脱Evernote計画の一環として、UpNoteをお試し的に運用しています。
◇Best Notes App - Write and Organize with UpNote
https://getupnote.com/
基本的には「ライト版のEvernote」という感じで小気味よく使っていけます。Webクリッパー用のブラウザ拡張も準備されているので、ばんばんWebページも取り込んでいけるのですが、それをやりすぎると"かつてのEvernote"と同じ失敗を繰り返すことになるので、今は慎重にクリップをしています。
で、EvernoteにはなかったけどもUpNoteにはある機能の一つに「クオート」があります。Quote、つまり引用ですね。
Evernoteは、H2やらcode blockやらの記法は存在しているのに、なぜか引用記法がありませんでした。Evernoteの開発者さんは文献を引用するようなノートを作らないのでしょうか。実に不思議です。
しかし、UpNoteにはちゃんと引用記法があります。それを指定すると、引用っぽいスタイルに変更してくれます。
ということで、Evernoteで作っていた引用を集めたノートにちょこちょ引用記法を当てていき、ページ全体に適応が終わったら、実に「いい感じ」のノートができあがったのですが、よくよく考えてみると、これって何も「生産」していません。ただフォーマットを書き換えただけ。しかも、手動で。
同じ手動でも、ノートの中身を読み返してタイトルを書き換える、みたいな作業ならば知的生産的前進はあるでしょうが、今回私がやった作業は純然たるフォーマットの移し替えであり、端的に言えば事務作業よりも生産性は低いです。
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