メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』第534号2024.1.23配信

クルマの心
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□     伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』          第533号 2024.1.6配信(号外) ●現実社会をどれだけ肌感覚で理解しているか?  俯瞰の目が今こそ必要とされる時もない。原理的に前を見るしか ない(この世に出てからと『これから』の洋々たる未来の関係か らも明らかなように)若い世代にとって、振り返る過去は相対的に 限られている。  事実として学校時代は、温室のようなリアリティを欠く別世界と いう他ない。最終学府の大学卒ですら、そのまま実社会に通用する 即戦力になる例は稀だ。画一的な価値観に基づいて皆が同じ方向を 見ているという点で"ALLorNOTHING"になりがちだ。「今まで通り」 に拘るかぎり、非常事態に対応するには脆弱と言わざるを得ない。  多様性が当たり前の現実社会をどれだけ肌感覚で理解しているか。 情報化時代ということでメディアを通じて”知っていること”は多 くなっている。だが、専門化/細分化して縦割りが進んで行く中で、 各人が自らの身体を通じて理解していることは意外に少ない。伝聞 ベースで『分かったつもり』になっているのが現実であり、事実と のギャップは広がりこそすれ、縮まることはないだろう。  暗記能力が高い=頭が良いと思っていると、ここ数年で飛躍的に 精度を高めた生成AI(Artificial Intelligence=人工知能)に 完膚無きまでに打ちのめされることになる。時代は『技術の進歩』 によって常にアップデートされている。少なくとも、18世紀の産業 革命以後の近代においては、そう結論づける他はないと思う。  齢70を過ぎて得意満面になってする話でもないが、つい先頃まで この"当たり前の事実"に気づけずにいた。ここ今に至っては現時点 から振り返りつつ語る他ないと思っている。人は、未知については 恐れおののくが、すでに過ぎ去った事柄は比較的冷静に論じること ができる。歳を重ねるということはすべてが未知に留まる若い世代 には到底立ち入れない世界を見てきたことを意味する。 現下の生成AIの飛躍的進化は、量子力学やら何やらという難し い科学的学問の成果であるようだが、その恩恵に浴している高感度 の人(Early Adaptor)のパーセンテージは多く見積もっても10%。 実際には日本の総人口の1%(約125万人)にも満たないだろう。  AIが普及するか否かは、優れたUI(User Interface)の出現 に掛かっている。それは電話(有線)からモバイルフォン、アナロ グからデジタルと進み、インターネットという画期的な情報インフ ラと合流して進歩を続けた変遷を知る者として断言できることだ。  パーソナルコンピュータ(PC)とモバイルフォンが一体化した スマホ(スマートフォン)の登場で一気に花開い新境地は、全世界

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • クルマの心
  • 価値観が大きく変化しようとしている今、なすべきことは何か? このまぐまぐ!のメルマガ『クルマの心(しん)』を始めて多くのことに気づかされました。ずっとフリーランスでやって来て40年、還暦を迎えたこの段階でまだまだ学ぶことが多いですね。どうしたら自動車の明るい未来を築けるのだろうか? 悩みは尽きません。新たなCar Critic:自動車評論家のスタイルを模索しようと思っています。よろしくお付き合い下さい。
  • 880円 / 月(税込)
  • 毎月 第1火曜日・第2火曜日・第3火曜日・第4火曜日