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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1402
<Vol.1402号:正刊:
FRBによるCBDCの発行を許さないというトランプの発言>
2024年1月24日:戦争と選挙イヤーの2024年
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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トランプは、ニューハンプシャー州(ポーツマス)の選挙演説で、
「FRB(連邦準備銀行)によるデジタル通貨の発行は許さない」と述べ
ています。理由として「今後、私はアメリカ人を(連邦)政府の圧政
から守る」としたのです。
〔重大な発言〕米ドルと世界金融を変える、重大発言です。トランプ
再選の可能性が高まっているからです。これが実行されれば、1913年
のFRB設立の際のウィルソン大統領以来の通貨の大転換になります。
FRBの機能を停止するというのですから、穏やかではない。
ただしこのトランプ発言は主流メディアは一切報じず、一般にはほ
とんど理解されていません。記者も分かっていない。本稿で「通貨の
本質の深いところ」から明らかにしていきます。
https://jp.cointelegraph.com/news/donald-trump-former-president-vows-never-allow-cbdc-in-us
共和党の候補であるフロリダ州知事のデサンティスも、「FRBのデジ
タル通貨の発行を許さない」という同じ発言をしています。トランプ
の見解は個人のものでなく、共和党の公約と理解していいでしょう。
有力とみられていたデサンティスはアイオア州での支持率の低さから
候補を辞退しトランプ支持を表明、対抗馬はヘイリーだけになりまし
たが2州目のニューハンプシャー州の予備選のあとヘイリーも辞退す
る可能性が高い(選挙結果は今日決まります)。
ただしトランプ発言は、米国のデジタル通貨の発行をそのものを否定
するものではない。「FBRによるデジタル通貨発行の否定」です。こ
れがどういう意味をもち、2025年か26年からの米国の通貨ドルと米国
債は、どうなるのか、これを本稿で検討します。ここまでは導入部で
す。
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