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【岸田政権崩壊カウントダウン】支持率回復のために「派閥解散」に打って出た岸田総理、国民に単なる茶番のポーズと見透かされ、その博打は敗北に終わる。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
(とある雑誌に寄稿した原稿、メルマガ読者の皆様に事前に共有さし上げます。是非、ご一読下さい!) 【岸田氏は派閥解散という「博打」を売ったが、不発に終わる】 自民党の裏金問題で、遂に安倍派、二階派の会計責任者だけでなく、岸田派の元会計責任者が、裏金問題で特捜部が「立件」することとなったが、それを受けて岸田氏は唐突に「派閥解散宣言」をぶち上げた。これにつられる恰好で、逮捕者を出した安倍派も二階派も解散せざるを得ないと判断、派閥解散を決定し、政界に大きな激震が走った。 一般にこの騒動は「岸田の乱」などと言われてるが、世論は概ねこの岸田氏の振る舞いを支持。たとえばFNNの世論調査では、64%が岸田氏の派閥解散表明を評価すると回答しており、かつ、これまで下がり続けてきた内閣支持率も5ポイント回復し27.6%に回復した。 岸田氏は今回の派閥解散宣言について、「博打を打たないと逆転はできな」と口にしたとも報道されているが、この結果は、岸田氏はその「博打」に勝ったことを示しているようにも見えるが、事態はそれ程甘くない。  たとえば朝日新聞の調査では、自民党の派閥が解散すれば政治の信頼回復につながると思うかという質問に対して、72%が「つながらない」と回答している。そして同調査では、肝心の岸田氏本人の裏金問題への対応については「納得できない」が89%となっている。 さらには、内閣支持率についても、FNNの調査では回復基調が見られたものの、読売新聞は再び政権発足以来、過去最低の24%、朝日新聞も同様に過去最低23%、さらにはANNでも同じく過去最低の20.4%を記録している。 要するに、国民は「派閥解散」それ事態は歓迎しているものの、だからといって「これで裏金問題は一件落着」だとか「派閥解散をやった岸田氏は立派だ」なぞとは露も考えなかったのである。 いわば、岸田氏は博打に完全に敗北したわけだ。 【派閥解散を「博打」と表現した岸田氏のおぞましき「不道徳」】 ところで博打というのは、「おカネを賭けて、負ければそのおカネを失う。勝てばそのおカネ以上のもっと価値あるものを手に入れる」というものだ。

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