第299号(2024年1月26日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』をお読みいただきありがとうございます。
さて、今週号の内容ですが、まず【1】の
『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、今週も引き続き
【待遇・条件を改善するための交渉術】についてお話しします。
今週も引き続き
【交渉におけるBacklash Effectの罪】についてお話いたします。
先週号の内容を踏まえて、すでにいろいろとご意見をいただいております。
ありがとうございます。
今日はbacklash effectsの影響を最小化し、本当に求めるものを手にするための残り2つの手段についてお話しします。
その注目の内容は、本編をお楽しみに♪
次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週もロシア・ウクライナ戦線もイスラエルとハマスの戦いも動きを見せています。
まずロシア・ウクライナ戦線ですが、ここにきてウクライナ側による対ロ攻撃が激しさを増しています。
21日にはサンクトペテルブルク西方のウスチルガ港にある天然ガス大手ノバテク社の燃料生産設備に対して
無人ドローンでの特別作戦を実行し、ロシア軍の重要な燃料補給ルートを混乱させる攻撃をしていますし、
同じ日に、ドネツク州の商業施設に対してもウクライナ軍が攻撃し多数の死者が出たとの情報が入っています。
ドネツクについてはロシアが一方的に編入したとの認識から、
その奪還のために攻撃を加えたというのは“反転攻勢”という観点からまだ理解できるのですが、
国境から約900キロ離れたロシアの主要都市サンクトペテルブルクに攻撃を仕掛けるというのは、
ロシアとウクライナの戦いに新しい特徴を与えるものと理解できます。
これが今後、どのように影響を与えるのか。非常に気になります。
次にイスラエルとハマスの戦いですが、“ハマスを壊滅させるまで戦いを止めない”というネタニエフ首相の姿勢に、
国内で黄信号が灯り始めています。戦時内閣内でも明らかに意見の相違が見られるようになり、
22日頃には複数の情報筋によるとイスラエルが“全人質の解放”に作戦の重点を移し、
そのために最長2か月間の戦闘停止を受け入れる旨伝えたとのことで、近日中にカタールとエジプトの仲介の下、
戦闘停止に向けた交渉を始めるとのことです。
しかし、当のネタニエフ首相は進展に否定的なコメントをしており、実現可能性は分かりませんが、
(実際には予想通り、物別れに終わりました・・・)
イスラエルの国内世論は確実に反ネタニエフ首相に振れてきていると言われており、
停戦とパレスチナ解放を訴えるデモまで起きる事態に発展しています。
すでに10月7日以降、ガザでは少なくとも2万6000人の尊い命が奪われており、
イスラエル軍側でも220人超の兵士が命を落としたことに加え、
イスラエル人兵士の中でPTSDの兆候が目立つようになってきているとの情報も入っています。
今後の展開がまだ見通せない状況が続きますが、鍵はどの程度、アメリカ政府がイスラエルに対して断固たる態度を取り、
ネタニエフ首相に引導を渡すことが出来るかという覚悟にかかっているように思います。
今回【2-国際情勢の裏側】では、
【丁々発止の調停現場から見る世界的な紛争の行方と国際情勢の裏側】
と題してお送りいたします。
今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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