今週のテーマは
【 メールに関するQ&A 】です。
読者からの質問として
1.「ずつ」か「づつ」か
2.「教示」か「教授」か
3.「聞いてあげてください」の言い換え
4.「ご希望にかなう」?
の4つに回答します。
★仕事のメールに関する、疑問・質問に神垣がお答えします。
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< 読者からの質問 > 1.「ずつ」か「づつ」か
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<読者からの質問>----------------------------------------------
「少しずつ」とか「一つずつ」という時には、
「ずつ」が正しくて「づつ」は誤り、
と学校で習いました。
今回、会社のサイトに載せる文章で、
「づつ」となっている箇所があったので、
担当者に連絡しようと思ったのですが、
その前にふとネットでも見てみよう
と思い立ちました。
そうしたところ、
「ずつ」が正しいとするものがほとんどの中で、
『本則は「ずつ」で、「づつ」も許容される
(づつも誤りではない)』
とする記事が目に留まりました。
https://kazsa.hatenablog.com/entry/20130106/1357476538
その記事に書かれていたキーワードをもとに、
「昭和61年内閣告示 現代仮名遣い ずつ」
で検索したところ、こちらのページがヒットしました。
「現代仮名遣い」に関する内閣告示及び内閣訓令について:文部科学省
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/honbun_dai2.html
(一部引用)
5 次のような語は、「ぢ」「づ」を用いて書く。
(略)
(2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
(略)
なお、次のような語については、
現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として、
それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし、
「せかいぢゅう」「いなづま」のように
「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。
(略)
例:(略) ひとりずつ
(引用ここまで)
こうしたことを参考にすると、
今では「づつ」もハッキリと誤りとはいえないのでしょうか……?
「ずつ」が正しい、と教えられた昭和の人間(笑)としては、
今さら「“づつ”も誤りではない」といわれても、
モヤモヤしてスッキリしませんし、
今後は「“ずつ”が正しいですよ」と指摘するのも
何だか気がひけてしまいます。
(読者 A.Aさん)
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「ずつ」と「づつ」の問題に限らず
「正しい」か、「誤り」か、という観点で言葉を見ていくと、
実に様々な解釈があり、正解を追っていけばいくほど
“言葉の迷宮”に深くはまり込んでしまいます。
そこで、少し捉え方を変えて
世間一般で「正しい」として使われている言葉を追求するというよりも
自社での「表記の基準」を持つことに観点を移してみることを
特に一般企業の方にはお勧めしています。
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