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若き師匠なき漫才師・松本人志が巻き起こした「お笑い革命」と、その帰結としての「性加害スキャンダル」。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
松本人志さんの性加害スキャンダルの件は、文春が三週にわたって様々な証人を登場させ、ついに今週は実名、顔出しで性加害を訴える記事まで掲載されました。 松本さんは事実無根である、という発言は撤回しておらず、かつ、数億円の損害賠償を請求する裁判を起こすと宣言しています。 しかし、大方のミカタは、松本氏の戦いは相当に厳しいだろうというもの。なぜなら、これだけ多くの証人が「MeToo」で名乗りを上げている案件で、裁判長が、「この証人が全て嘘をついている」と判断する可能性は限りなくゼロに近いからです。 もちろん、松本さんが訴える記事(最初の記事)の「一部」について何らかの事実誤認があり、それについて松本さんの名誉毀損が部分的に認められる可能性はもちろん存在しますが、記事の内容のあらかたの部分が、裁判所において一定の事実性があるものとして認定される可能性は極めて高いと考えざるを得ません。 いずれにしても、部屋飲みがあり、かつ、そこでの性行為があったこと自体は後輩芸人達も認める発言がでてきており、しかも、松本氏自身も、同様の認識を示唆するツイートをされていることですから、「記事内容が完全に事実無根」である可能性は既にゼロといって差し支え有りません。 後、争点となり得るのは、「合意の有無」ということですが、松本氏が社会的な強者であるという前提から考えると、松本氏の「合意があった」という主張が認められる可能性は、その点において限りなくゼロであると思われます。 いずれにせよ、記事によれば、20年近く前からこうした不特定多数と性的な関係を後輩も同席/援助する恰好で松本氏が繰り返しているとのこと。 これを見た時に思い出したのが、かつてまっちゃんが若い頃、横山やすしや西川きよし、三枝、難波先生等のお笑い界の重鎮達を徹底的にこけにしたコント。

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