トウ小平予言「未富先老」
中所得国の罠が不可避へ
命取りになる台湾侵攻論
デリスキングで中国孤立
経済の潜在成長率は、人口動態によって左右される。人口高齢化が、経済の衰退をもたらすのである。これは、古今東西変わらない点だ。日本経済も同様の経緯を経ており現在、潜在成長率が1%未満という事態へ落ち込んでいる。
中国も、これから日本と同じ事態へ移行する。国家主席の習近平氏は、こうした状況悪化へ行う準備がほぼゼロである。相変わらず、「台湾侵攻」の旗印を掲げている。これが、どれだけ中国と西側諸国との関係を悪化させているか、である。習氏は、全くの無頓着である。中国経済の活動範囲は、これが原因で明らかに狭められている。台湾侵攻論騒ぎは、習氏には国内を引き締める政治的手段として役だっても、経済的に大きなリスクを積み重ねているのだ。習氏は、このことにいつ気づくのだろうか。
トウ小平予言「未富先老」
トウ小平は、習近平氏とは異なるタイプの指導者であった。中国の欠陥を100%知り抜いており、将来への厳しい展望を明らかにしていた。「未富先老」こそ、中国最大の泣き所であると指摘していたのである。家計が豊かになる前に、超高齢社会へ突入するリスクを指摘したものだ。その「未富先老」が、現実課題として中国社会を襲っているのである。
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