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Q. 過去最高の利益予想を出すオリエンタルランドから他業界も学べることとは?

決算が読めるようになるノート
ヒント:オリエンタルランドは、テーマパーク事業のみで売上高の8割以上を創出しています。この点を踏まえると、営業利益を最大化するためには、●●と●●と●●の3つが考えられます。 今回は、2023年10月30日に発表されたオリエンタルランドの2024年3月期 Q2の決算について、解説・深掘りしていきます。 直近では、2023年4月から実施されている「東京ディズニーリゾート40周年イベント」や、2024年6月に東京ディズニーシーを⼤規模拡張し、「ファンタジースプリングス」をオープンする等のニュースをご存知な方もいるのではないでしょうか? このように注目のイベントが多い、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドですが、新型コロナウイルス(以降、コロナ)の流行によって、2020年2月29日〜7月1日まで臨時休園をする等の大きな影響を受けました。 コロナ影響のため、東京ディズニーリゾートは、臨時休園や運営時間の短縮・人数の制限等をしながらの営業となり、特に影響の大きかった2021年3月期(2020年4月〜2021年3月)のオリエンタルランドの決算は、459億円の赤字でした。 しかし、今回の決算では、コロナから強い回復を見せており、コロナ流行前の最高営業利益をさらに上回る利益予想を発表しています。 今回の記事では、前半にオリエンタルランドの業績を解説し、ウォルト・ディズニー社との比較やオリエンタルランドの業績好調の理由の深掘りをした上で、オリエンタルランドから他業界も学べることを考察していきます。 この記事では、1ドル=150円($1 = 150円)として、日本円も併せて記載しています。 好調なオリエンタルランドの決算 上図は、2024年3月期 Q2累計(2023年4月〜9月)の業績です。 2024年3月期 Q2の累計連結売上高は、2,843億円、YoY+39.3%と大きく伸びています。 また同期間の連結営業利益は、770億円、YoY+103.1%と売上高成長率以上に伸びています。 次に、売上高・営業利益をトレンドで見ていきます。 上図は、2018年3月期〜2024年3月期 Q2まで(2017年4月〜2023年9月)の業績推移です。 直近のトレンドを見ると、2020年4月から始まったコロナの流行のため、2021年度3月期〜2022年3月期(2020年4月〜2022年3月)の業績は大きく低下していることが見て取れます。 しかし、2023年3月期(2022年4月〜2023年3月)の業績は、コロナによる大きなマイナス影響発生前の2020年3月期(2019年4月〜2020年3月)の水準を超えており、コロナの影響から本格的に回復したといえるでしょう。 加えて、2024年3月期通期の連結業績予想は、当初発表していた内容から上方修正され、売上高5,946億円、営業利益1,467億円とコロナの流行前の最高営業利益(1,292億円)を上回る予想を発表しています。 ここまでは、直近のオリエンタルランドの業績について、解説してきました。 ここから記事の後半では、ウォルト・ディズニー社との比較やオリエンタルランドの業績好調の理由の深掘りをした上で、オリエンタルランドから他業界も学べることを考察していきます。 この記事は、コンテンツビジネスに従事している方や戦略立案に関心がある方に最適な内容になっています。 Q. 過去最高の利益予想を出すオリエンタルランドから他業界も学べることとは?の答え 過去最高の利益予想を出すオリエンタルランドから他業界も学べることは、以下の3つ。 (1)客単価の向上 (2)客数の向上 (3)コスト圧縮 それでは、ウォルト・ディズニー社の業績を見ていきましょう。 ウォルト・ディズニー社の業績 上図は、ウォルト・ディズニー社の業績です。 直近で発表されたFY23 Q4(2023年7月2日〜9月30日)ならびに通期の業績は、次のようになっています。

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