ソフトランディングに確信が持てないFRB
先週1月31日まで開催された米国のFOMC(連邦公開市場委員会、米国版決定会合)では、市場の3月利下げ期待を打ち砕く内容となりました。これまでの引き締めにもかかわらず景気は好調で、その中でインフレ率が改善してきたことは認めていますが、まだ目標達成に確信が持てないとして、3月利下げは「当局の基本シナリオではない」としました。
直前に発表された4QのGDP(国内総生産)では、コアのPCE価格指数が2四半期連続で前期比年率2%を達成し、個々のインフレ指標もこの1年余り減速傾向にあります。市場はこれらインフレ率の改善をみて「利下げ可能」と判断しましたが、当局は想定外に強い景気の中で、なぜインフレが改善しているのか、十分な説明がつかないでいます。
「金融引き締めは景気抑制に効いたのか」
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