第194回 「母という呪縛 娘という牢獄」(2024年1月30日~)
手元に置きたくない本その3「母という呪縛 娘という牢獄」(以降、「母という」)(齊藤 彩 講談社)を図書館で予約し、5カ月待ちで読むことができました。
表紙のイラストが強烈で、
「愛憎を絵にするとこうなるのか!見事だ!」
と感心、というより、戦慄を覚えました。
読後、タイトルも極めて秀逸だと感じました。
母でなければここまで人を追い詰めることはなく、殺されることもなかったでしょう。
娘という牢獄からの脱出を何度か試みますが、毎回邪魔され、警察に相談することも母を気遣ってやめました。
手元に置きたくない本その1「家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像」(以降、「家族」)(インベカヲリ KADOKAWA)についてはここで少し触れました。
2018/06/20 第60回 強育論2020(2018年6月)
母親の愛情不足で社会的不適応を起こした小島一朗は無期懲役になって一生を刑務所で過ごすことを決意し、1人を殺害し、2人を負傷させ、見事に無期懲役を獲得。
判決が読み上げられたあと、法廷で万歳三唱しました。
殺されたのは優秀な教え子でした。
事件の記事を読んで泣きました。
小島は学力はあるようなので、まともに努力すれば別の生き方も選べたのに、小島が「無期懲役囚」という生き方を選ぶためだけに教え子は殺されました。
小島が一番恐れるのは「釈放」なので、刑務所内で適度な「悪行」を繰り返していることでしょう。
人を殺さなくても小島みたいな人間が暮らせる収容所を作ればいいのにと思います。
手元に置きたくない本その2「僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実」(以降、「僕は」)(草薙厚子 講談社)は「母という」の事件と
少しだけ重なる部分があります。
父親にはひどい暴力癖があり、ある日、母親は自宅から飛び出し、そのまま逃げました。
下の女の子は母親にしがみついて離れないので、連れて行きました。
上の男の子(当時5歳くらい。記憶があやふやです。)はその場で凍り付いて動けませんでした。
両親は離婚し、母親は上の子も引き取ろうとしましたが、父親が
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