皆様、こんにちは。
もう2024年が始まって1ヶ月が終ってしまいました。
早いものです・・・
事業を行う私としては成長の鍵が見つけられないまま過ぎ去ったように思えて焦ってしまいます。
皆さんは如何ですか?
節分もやってきて時はすでに春・・・
何とかしたいものです。
さて今月号はタイヤのサイズについてAir Repair流の考察について書いていきたいと思います。
アメブロで既に書いているのですがもう少し掘り下げて・・・
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さて今回は、Air Repair iQのタイヤサイズの選定はどこに重きをおいて考えたかを書こうかと思います。この選定方法は自動車趣味的な感覚からは少しずれるかと思いますのでご容赦ください。フェンダーとタイヤののクリアランスが~とか、つらいちが~とか、引張組付けが~、というモノとは無縁です(笑)。
事の始まりはiQの6速MT標準ギヤモデルの加速とレスポンスの鈍さを実感してからなんですね。
納車された時に感じた車両の動きが予測していたものとはかけ離れた状態にあることに愕然としたのです。
詰めて書こうとすると膨大な内容になるので今回はギヤ比に関係あるところを書きますね。
加速の鈍さの原因は出力特性のマズさもあるのですが、ギヤ比のマズさからも来ています。このT/Mユニット、もともとがEU専用モデルの1.4ディーゼル用のギヤボックスを流用しているところから始まります。
異様にファイナルギヤ比が大きい(数字的には小さい)上に加速に大切な1~3速のステップアップ比が大きくて逆に4~6速のステップアップ比が小さいんですね。すなわち高速巡行用6速MTということになるのです。
純正6速M/Tのギヤ比
↓ ステップアップ比
1速:3.538
2速:1.913 1.849
3速:1.310 1.460
4速:1.029 1.273
5速:0.875 1.176
6速:0.743 1.178
ファイナルレシオ3.736
Air Repair iQのギヤ比(限定販売クロスミッション&ローファイナル)
↓ ステップアップ比
1速:3.21
2速:1.91 1.68
3速:1.39 1.37
4速:1.03 1.35
5速:0.88 1.17
6速:0.70 1.26
ファイナルレシオ4.56
しかしながらギヤ比が1.0の時点で直結状態なので5速6速の高いギヤ比には驚きですよね。
このギヤ比は中低速トルクの高いディーゼルエンジンだからこそ活きるもので、出力を機関回転数頼りとするガソリンエンジンに対しては不利となります。ですからローファイナルはかなり低い4.56です。本当はもっと低くしたいのですがギヤのサイズが大きくなりミッションケースに収まらなくなるんです。
エンジンの最高出力発生回転数は6000rpm、最大トルク発生回転数は4000rpm。シンプルに考えると4000rpm~6000rpmが有効出力回転域という事になります。そこでより詳しく分析するためにギヤ車速線図というものを作成します。ギヤ比とエンジン回転数とタイヤ外径から車速を計算し表した図ですね。これでいくつかのパターンをシュミレーションし比較検討するんです。
本当の意味での最終減速はファイナルギヤ比ではなく、車輪外径となります。車輪径が小さくなると減速比は小さくなりますし、同じギヤ比での比較でもステップアップ比はクロスしていくのです。逆に大径化すると開いていきます。
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