市場配慮で3月にも正常化開始
日銀の頑なな緩和持続の姿勢が突然雪解けとなりました。日銀は3月にもマイナス金利を解除し、金融政策の正常化に向けて歩を進めるとみられます。これまで日銀を縛っていた2つの抵抗圧力が解除されたためです。
その際、植田総裁が会見で述べたように、正常化に伴う市場の混乱を最小限に抑える努力をするとみられます。長期にわたる異次元緩和で資産価格が膨張していて、正常化でこれが反落するリスクが大きいことを認識しているようです。日銀の姿勢急変と正常化の進め方を探ってみます。
「外圧が消えた」
1月31日に公表された前週開催の決定会合における「主な意見」は、突然日銀の姿勢が金融政策正常化に前のめりになったことを示しました。金融政策の運営についての意見では、15の意見が紹介されましたが、正常化に慎重な意見は2つだけで、あとはマイナス金利の解除など、正常化を促す意見で占められました。これまでとは様変わりです。
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