メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

240207 ビジネス知識源プレミアム:正刊:米中央銀行システムの廃止(3):完結編

ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■   <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1406  <Vol.1406号:水曜正刊:    米国中央銀行システムの廃止について(3):完結編> 2024年2月7日:体制を変える戦争と選挙イヤーの2024年     水曜日に定期刊行の正刊は、有料版だけです。    土曜または日曜の増刊は有料版・無料版共通です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 論考/業務の案内     https://www.cool-knowledge.com/ 有料版の新規登録/解除  https://mypage.mag2.com/Welcome.do https://www.mag2.com/m/P0000018?reg=mag2top 購読方法や届かないことについての問い合わせ(メールアドレス)                →Reader_yuryo@mag2.com            著者:システムズリサーチ:吉田繁治       感想等のメール:yoshida@cool-knowledge.com 正刊の有料版では、スマホ用の改行なしと、PC用の改行ありを送っています。増刊の共通版は、改行したものだけです。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 『Project 2025』が提言するFRB(連邦準備銀行)の発券機能の廃止については驚くとともに、1)実行できるのか、2)その後はどうなるのかという疑問も多いはずです。 日本では1882年から142年、米国では1913年から111年、中央銀行が通貨を発行しきました。「中央銀行の発券とマネー調節の機能を前提に現代の金融システム」があり、われわれの思考もその中にあるからです。 日本では、通貨に関する法や制度も、時代の限界をもつ、人工のものでなく、樹木や水のように「自然のもの」と考える傾向が強い。しかし観念的な「国家の制度」と、モノの抽象的な価値を表す「マネー」は、ともに、人工のものです。恒久に見える、伊勢神宮は、塗装のない木が20年経つと朽ちるので「式年遷宮」で建て替えられています。あるビジョンでの会社経営も30年が寿命です。経営とビジョンの更新を図らないと30年以上は続かない。「続く」とは、次の時代への適合に更新することです。 制度を自然と見がちなのは、国家のまとまりを示すシンボルである天皇の約2000年があるからかもしれない。確かに、樹齢数百年の樹木に囲まれた伊勢神宮にいくと、天皇制は人工的な制度ではなく太古からの自然に見えるのです。 在野の顕学だった小室直樹が書いた『論理の方法』は、人工的で作為的な国家・宗教・経済学を網羅した名著です。人工の制度が自然になりがちなのが日本文化でしょう。歴史が142年の日銀も、金融・経済と日本の自然になっています。歴史は、『方丈記』なのですが・・・ 【中央銀行の通貨創造のシステムには、寿命が尽きているように見える】 日銀が行う円の創造は、 1)紙幣の印刷と、銀行への販売(121兆円:24年2月)と、 2)約600兆円の国債を買って、その代金を銀行に振り込んだ当座預金(543兆円+政府預金28兆円)です。国債は、日銀の仲介で現金化されています(「マネタイゼーション」という)。 当座預金は、紙幣ではなくハードディスク内の電子信号です。 要求払いの預金は、「預金の電子通貨」の概念のものです。 日銀は、銀行に対して円の通貨(紙幣+当座預金)を発行します。 しかし国民(400万の企業と5300万世帯)に対して円を発行するのは日銀ではない。銀行が相互に連結したネットワークの銀行システムです(マネーサプライ(M2)という)。 M2は日銀ではなく、銀行から企業や世帯への「貸付金」として創造されています(銀行の信用創造=Credit Creationという)。 銀行によって創造されたマネーが、 1)企業の預金:銀行からの借入金と、商品販売の対価を受け取った400万社の預金343兆円(1社平均 8575万円)、 2)世帯の預金:労働の対価(報酬)や年金を受けとった世帯の、1113兆円の銀行預金になっているのです。(2023年9月末:世帯平均 2100万円):日銀資金循環表より) https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで
  • ●最新かつ普遍的なビジネスの成功原理と経済・金融を、基礎から分かりやすく説いて提供 ●時間がない、原理と方法の本質を知りたい、最新の知識・原理・技術・戦略を得たいという方に ●経営戦略・経済・金融・IT・SCM・小売・流通・物流を、基礎から専門的なレベルまで幅広くカバー ■新規申込では、最初の1ヶ月間が無料です。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 水曜日