永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2024.2.08
新 恭(あらた きょう)
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自民党腐敗の根源は合法的な裏金「政策活動費」にあり
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使途を明らかにしなくていいとされ、裏金の温床となっている政策活動費。約
5年にわたって自民党幹事長を務めた二階俊博氏は、党からこれまでに約50億6
千万円も受け取っていたことが明らかになっている。茂木幹事長は2022年の1
年間だけで約10億円である。
政治資金規正法は、なぜこんな秘密資金を許しているのか。そう思って、法の
条文をくまなく探してみても、そこに「政策活動費」という言葉もないし、使
途不明でいいとも書いていない。つまり、法による明確な規定はないのである。
政策活動費の本質的な問題に気づき、初めて国会で質問をしたのは、前明石市
長、泉房穂氏が恩師と仰ぐ石井紘基氏(故人)だった。特別会計という国家の
“隠し金庫”に厳しく切り込もうとしたことで知られる政治家だ。
2002年3月13日の衆議院行政監視委員会。沖縄及び北方対策・科学技術政策担
当の尾身幸次大臣に対する次の質問。
「尾身大臣は、鈴木宗男さんの前任者として総務局長をやっておられた。自民
党の財務には、たしか政策活動費という費目がある。これを尾身大臣も受け取
られていた。そこで三点伺います。まず、この使途は何なのか。二つ目は、こ
のお金を何かに使って、その支払い先の領収書を提出するようになっているの
かどうか。三点目は、個人に渡されるお金だから、当然、個人の雑所得になる
が、この税務申告というものをしたのかどうか」
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