▼第66号
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2024/2/9
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ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿
Vol.066
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インデックス
【2023年、世の中を騒がせた炎上事案のまとめと、炎上対応の行く末を考える】
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【2023年、世の中を騒がせた炎上事案のまとめと、炎上対応の行く末を考える】
【1月】集英社編集者による「パワハラ疑惑発言」炎上事件
2023年の年明け早々、大手出版社「集英社」が刊行するマンガ雑誌「月刊マーガ
レット」編集者のSNS投稿が話題となった。
担当J(治部)@tantoJ_margaret
(これってめちゃ「はあ?」と思われることなんじゃ?と思いながら書いている
のですが)例えば、作家さんとネームの打ち合わせをしていて「こう直した方が
いいんじゃない?」と僕が提案したとします。後日その作家さんから僕が言った
通りに直しただけのネームをもらうとですね、…ガッカリするんです。
(
https://twitter.com/tantoJ_margaret/status/1615309529566306304)
この「担当J」を名乗るアカウントの主は、月刊マーガレットの副編集長。「漫画家
にネーム(大まかなコマ割りや台詞など描いた、マンガの下書き)を修正するよう
伝えても、自分が言った通りに直しただけだとガッカリする」という内容から始まる
連続投稿の主旨は、「クリエイターであれば、自分の創作したキャラクターに
対して強い思い入れやこだわりを持っているべきであり、編集者からの提案でも
拒絶するくらいのことは必要だ」という、いわば個人的な「編集論」を語ったもの
であった。
しかし、この最初の投稿内容が、マンガ家や小説家など、編集者とやりとりをした
経験を持っているであろうプロ作家を中心に批判を受け、炎上状態となる。彼らに
言わせれば、「明らかに修正すべき問題点があるなど、根拠が明確であり、修正する
ことによって掲載されるのであれば直すが、単に編集者個人の『お気持ち』で勝手
にガッカリされたところで、そんなのは知ったことではない」というわけだ。
まさに本人の言う通り「はあ?」としか言いようがない。
また、インターネットとSNSの普及により、従前知る機会がなかった「マンガ家」
と「編集者」の関係性も可視化されてきた。もちろん、作家の才能を見極め、開花
させた凄腕の編集者がいる一方で、作家から預かった原稿を紛失してしまう編集者
や、相性が合わずトラブルになったことで作品をボツにしてしまう編集者など、
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