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日本のエネルギー政策に一言/スーパー・エイジャーへの道:その3 辻野晃一郎のアタマの中【Vol.43】

『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』  ~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.43】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今週号の目次】 1. 気になったニュースから  ◆ 日本のエネルギー政策に一言 2. 今週のメインコラム  ◆ スーパー・エイジャーへの道:その3 3. 読者の質問に答えます! 4. スタッフ“イギー”のつぶやき ───────────── 1. 気になったニュースから ───────────── ◆ 日本のエネルギー政策に一言 【能登の地震と志賀原発】 今年は、元旦に能登で大きな地震やそれに伴う津波や火災が発生して多くの方々が亡くなられたり被災されました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 この地震では、志賀原発もかなりの被害を受けましたが、北陸電力からの発表は二転三転し、それを受けての政府答弁も一時錯綜しました。変圧器が破損して大量のオイル漏れが発生し、3系統5回線ある送電線のうち1系統2回線が使用不能となり、未だ修理の見通しも立っていません。また、使用済み核燃料プールでは水漏れが発生し、周囲の線量モニタリングポストも最大18ヵ所で計測不能となり、道路が寸断されて住民の避難路の確保にも課題があることが明らかになりました。 読売新聞が2月4日に 『志賀原発の変圧器、最も強い揺れに耐える「クラスC」でも壊れる…修理見通し立たず』 という記事を出していましたので、今回はこれに関連したことを書きます。政府寄りで原発容認派の読売新聞がこのような記事を書いたことからも、事態の深刻さが読み取れるように思います。なお、この記事のタイトルはその後、『志賀原発、変圧器故障など複数トラブル…北陸電「新しい知見に基づき安全対策講じる」』と書き換えられていますが、どこかから圧力が掛かったのでしょうか。記事の最後に、「当初の見出しが記事の趣旨を的確に反映していなかったため変更しました」と断り書きが添えられています。 稼働していなかったことも幸いして大事には至りませんでしたが、福島の原発事故を想起してヒヤリとしました。この原発には、昨年の11月に経団連の十倉会長が訪問して早期の再稼働を求める発言をして注目されていましたが、図らずも、経済界を代表する立場の人の無知と無責任さを曝け出す形にもなったと言えるでしょう。 【3.11でも見直されなかった日本のエネルギー政策】 私の意見としては、日本は2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島の原発災害をきっかけに、原発依存脱却を掲げてエネルギー政策の大転換を断行すべきだったと思います。しかしながら現実は、--

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