2024年02月09日
■ 「新たな夜明け」に沸く九州関連銘柄
「開所式は2月24日」。世界最大の半導体ファウンドリーとして知られる台湾TSMCのマーク・リュー会長は18日の決算発表会見で宣言した。2022年4月の着工から2年足らずで開所を迎える。
九州経済調査協会は、九州・沖縄・山口への半導体関連設備投資による経済波及効果を21年からの10年間で20兆円超と試算する。熊本だけで県予算10年分以上の10兆円超を見込む。
半導体は今や国家経済にも関わる戦略物資となり、関連産業は九州全域に引き寄せられている。TSMCは、先に熊本第2工場の建設を24年末までに開始することも正式発表しており、今後は日本の素材・材料メーカーの投資にも一層拍車がかかる。
ウエーハ大手SUMCOは2250億円を投じて佐賀県内に新工場を新設する。京セラは、長崎県内で同社として約20年ぶりの国内新工場となる半導体パッケージ工場を着工する。さらに、ソニーグループやローム、荏原、三菱電機など工場建設や増強は引きも切らない。
九州経済産業局長の苗村公嗣は、九州が世界的な半導体製造拠点として鳴らした過去に重ね「復活ではなく『新生』シリコンアイランドを実現したい」と語る。そんな「新たな夜明け」に沸いている九州での活躍が期待される企業の代表格を以下に挙げておきたい。
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