アメリカ経済は堅調に推移している模様です。
アメリカ経済が堅調なのは、アメリカ経済では「AI革命による生
産性の向上」が巻き起きていて、この「AIによる生産性の向上」
がアメリカ経済をして「インフレ無き経済成長(繁栄)」の軌道に
乗せたと見られているから。
インフレの沈静化で人々の購買力も向上。これに「株高による資
産効果」も働いて消費者の購買力は衰えることを知りません。
アメリカ株式市場は今年に入ってから3指数とも史上最高値を幾
度も更新、S&P500は昨年秋から14週連続で合計21%の急
上昇となりました。
パウエルFRB議長が「3月利下げの可能性」を「きっぱりと否定」
しても、連銀関係者が引き続き「牽制発言」を繰り返しても、株式
市場は上昇を続けています。
金利先物市場では3月利下げへの期待は後退したものの、引き続
き年内数回の利下げを見込んでいます。
長期金利も「たいして上昇しない」状態。その「たいして上昇しな
い長期金利」を眺めて、ますます株式市場はユケユケで上昇して
います。
またしても、株式市場と金利市場の眺めている「将来の景色」にギ
ャップが出ているのです。「またしても」と表現したのは、これと
似たような状況が2023年夏にも起きていたから。「いつか来た
道」にそっくりとまでは言わないまでも似ているのです。
2023年は、3月から7月にかけてアメリカ長期金利は「近い
将来の景気後退入り」を懸念して3%半ばの低位に留まっていま
した。ところが、株式市場のほうは「低位に留まっている長期金
利」に大喜びして3月から7月にかけて急上昇してゆきます。
3月から7月にかけてS&P500は19週で21%上昇しまし
た。ところが、8月には長期金利が4%台を突破、アメリカ株式市
場は調整局面に入りへ。S&P500は、8月から10月末の13
週で11%調整しました。
2023年夏と近い状況が2024年2月のアメリカ市場で表れ
ています。昨年秋からユケユケで21%もの急上昇をしてきたS
&P500。その一方で株式市場と金利市場にも、昨年8月ほどで
はないですが、似たようなギャップがあるのです。
遅かれ早かれ2024年のアメリカ株式市場も調整してゆくこと
でしょう。
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