2024年 第6号 【長尾和宏の痛くない死に方】
長尾和宏です。立春が過ぎ、少しだけ春の兆しが訪れました。季節は早いものです。
まだまだ寒いけど、少しだけ日が長くなったことに心は和む。
そして被災地に想いを馳せる。
インフルエンザの流行も、そろそろ峠を越すことでしょう。不思議に思うのは、
コロナ前は、インフルの流行を特に気にもしていなかったメディアや医師たちが、
過剰なほどにインフルに敏感になっていること。
コロナで騒いでもあまり関心を引かなくなったから、今度はインフルで大騒ぎ?
そうした報道を見れば、今までインフルに対しては、「毎年当たり前のこと」
と思っていた人たちも、コロナ怖い怖いからインフル怖い怖い病となって、高齢者
施設によっては、またもや面会禁止令……こんなことを毎回やっていたら、ほんとう
に死ぬまで、じいちゃん、ばあちゃんに面会に行けなくなってしまうよ!
酷すぎる。
以下、2月6日の毎日新聞の記事から抜粋する・・・・・・・・・・・・・・・・
「18歳未満の面会禁止」 高齢者施設のコロナ対策は不合理?
18歳未満は面会禁止――。新型コロナウイルスの集団感染を防ぐため、ある関西地方の
特別養護老人ホームは今も年齢で面会を制限しているという。面会の効用とリスク、その
バランスはどうあるべきか。【大沢瑞季】
◇学校通じて感染広げるから面会NG?
「祖母もひ孫に会えれば気持ちが明るくなるでしょうから、会わせてあげたい」。
冒頭の施設に90代の祖母が入所しているという女性は、小中学生の親戚の子どもたちの
顔を祖母に見せられない実情に、切なさをにじませた。
本紙の情報提供窓口「つながる毎日新聞」に投稿したこの女性は「合理的な対策であれば
もちろん協力しますが、18歳未満の面会禁止は合理性に乏しく、人権とのバランスを欠い
ていると思います」と年齢制限に納得がいかない様子だ。
施設は取材に応じず、年齢制限の理由は確認できない。
だが、女性によれば、子どもは学校で集団生活しているため、施設は子どもから利用者への
感染を懸念しているという。
◇「面会は元気の源」 制限は緩和の方向に
新型コロナの感染症法上の分類が、2023年5月に季節性インフルエンザと同じ「5類」
に移行してから8カ月あまり。他の施設はどうか。
コロナ禍でクラスター(感染者集団)の発生を4回経験し、一時は最多60人が感染した
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