今週のざっくばらん
ローカルマシンで画像生成をする方法
先日、RenderNetというサービスを使って、バーチャルモデルを作って遊んでいるという話を書きました。プログラミングの知識がなくても、誰でも容易に人工知能を使った画像生成が出来るという意味では、素晴らしいサービスだと思いますが、エンジニアの私としては、もう一歩踏み込んだ、画像生成をする必要があると考え、ローカルで(つまり、私のMacBook Pro上で)同様の画像生成が出来る環境を整えることにしました。
色々と調べた結果、オープンソースである Stable Diffusion をローカルマシンで動かす環境としては、「Stable Diffusion Webui」、省略して WebUI と呼ばれる環境が使われており、その中でもAUTOMATIC1111と名付けられたオープンソースが、最も幅広く使われていることが判明しました。
そこで、Github上のREADMEに従って、インストールしましたが、M1、M2などのアップル製のチップを搭載したMacにインストールする場合の注意書きは、Installation on Apple Siliconというページが設けられているので、基本的に、その指示に従いました。
一つだけ自分なりの工夫をしたのは、すでにインストール済みだったAnacondaの仮想Python環境であるcondaを活用したことです。必要に応じて、様々なPythonのライブラリをインストールしていると、新しいライブラリをインストールした時に、以前動いていたものが動かなくなったりすることがあるので、condaを使って目的別に異なる環境を構築しているのです。このケースでは、"webui"と名付けた仮想Python環境を作り、その中で、WebUIをインストールしました。
人工知能の開発環境の多くは、NvidiaのGPUを搭載したLinuxマシン向けに作られているため、Apple独自のチップを持つMacOS上にインストールする場合は、苦労する場合が多いのですが、今回はあっさりと動きました。
必要なものをインストールしたのちに、webui.sh というスクリプトを走らせると、ローカルでウェブサーバーを立ち上げた上で、そのサーバーにアクセスするウェブページが、デフォルトのブラウザー上に開かれるので、そのUIを使って、画像生成を行います。
しかし、それだけだと、クオリティの高い画像を生成することが出来ないし、RenderNetのFace-lockのように、顔を固定して様々な姿を生成することが出来ません。
そこで、まず、追加したのが、"epiCRealism"と名付けられたAIモデルのダウンロードです。これは、RenderNet上でも使っていた、高品質な人物の画像を生成してくれるモデルです。
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