「小松成美の伝え方の教科書 ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術」
vol.67「作家・伊集院静の強さをつくりあげた『別れ』とは?」
【今週の目次】
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1. 成美のつぶやき
└念願のテイラー・スウィフト来日公演
2. 作家・伊集院静の強さをつくりあげた「別れ」とは?
└人生の転機になるホテルの支配人との出会い
└夏目雅子さんとの再会秘話
└名曲を生み続けた作詞家の一面
└二人で生きようと決めた矢先の悲劇
└人は出会い以上に、別れも経験している
└衝撃を受けた色川先生のある小説
└「別れこそが力と生きる尊厳を与えてくれる」
└伊集院さんが日本を愛し憂いたこと
└3.11東日本大震災の経験が伊集院さんを変える
└伊集院さんが考える、一番必要なこととは?
└私はこの国を守るために銃を持ち、ともに戦う
3. 小松成美の心に残る、あのフレーズ
4. お知らせ
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1. 成美のつぶやき
念願のテイラー・スウィフト来日公演
2024年の2月を、昨年からずっと待っていました。
東京ドームで行われるテイラー・スウィフトのコンサートチケットを抽選で手に入れていたからです。
皆さんもニュースやSNSでテイラー来日公園のニュースをたくさんご覧になっていたでしょうね。
ビートルズ、マイケル・ジャクソンと並び称される一大ポップスターになったテイラーは、1989年12月13日、ペンシルベニア州で誕生しました。子供の頃からダンスや歌を習っていた彼女は、11歳のときにNBAの試合前の国歌斉唱を務め、12歳からはギターの練習を始めます。一家でカントリー・ミュージックの都ナッシュビルへ移り住み、デビューのために自らでもテープと手紙をレコード会社へ送っていたのだそうです。
ナッシュビルにあるミニライブハウス”Blue bard Cafe”でパフォーマンスしていたテイラーは、ビッグマシン・レコード(Big Machine Record)を設立しようとしていたスコット・ボーチェッタ(Scott Borchetta)によってついにスカウトされ、2006年、16歳でデビューシングル『Tim McGraw』、ファーストアルバム『テイラー・スウィフト』をリリースしました。
2008年に発売した『フィアレス』(日本でのデビューアルバムです!)で、グラミー賞年間最優秀レコードを史上最年少で受賞した彼女は、その他カントリー部門でも受賞し、一気にスターへと駆け上がって行きました。
テイラーがシンガー、そしてソングライターとしてまたファッションアイコンとして特別な才能を持っているのは周知の事実ですが、ここまでの熱狂を巻き起こしているのは、プライベートを隠さず、その生き方に胸を張っているからです。
テイラーの歴代ボーイフレンドだって、ファンなら全員が知っているはず。
2023年9月から交際がスタートしたのはカンザスシティ・チーフスでタイトエンドのポジションとして活躍しているトラヴィス・ケルシー選手です。
トラヴィスは以前からテイラーの大ファン!で『The Eras』の公演にも足を運んでおり、彼の思いが通じて交際に発展したそうです。この新しい恋が長続きして、ついに結婚に至るのか、そこにも注目が集まっています。
テイラーが繰り出すエンターテイメントは経済を大きく動かし、影響力は大統領選にまで及んでいます。(共和党のトランプはテイラーを超警戒し、民主党のバイデンはテイラーの後押しに頼るほかありません。)
さあ、約5年ぶりとなるテイラー・スウィフトの来日公演『TAYLOR SWIFT | THE ERAS TOUR』に話を戻しましょう。テイラーの最新ツアーは、本国アメリカでも類を見ない大成功を収めています。
“時代”を意味する『The Eras』がタイトルに掲げられていますが、このタイトル通り、テイラーのこれまでのキャリアを“時代”とともに振り返る内容になっていて、テイラーの過去からこれまでの「人生と音楽を巡る旅」を体験することができました。
デビューから18年間の結晶が、目前で繰り広げられて行きました。
ブロンドの長い髪、長い手足とスパンコールのドレスの彼女が歌い踊る姿から一瞬も目が離せません。テイラーの愛らしさと全身全霊のパフォーマンスに何度も胸が熱くなり、涙が溢れました。
マイクを持ち、時にはギターとピアノを弾きながら、自分の想いを歌詞とメロディにしたテイラー。テイラー・スウィフトという存在に、ただひたすらに、酔いしれた一夜でした。
コンサートの時間はおよそ3時間半。このセットリストを見れば、テイラーがデビューからどれほどのヒット曲を飛ばしたか、分かるでしょう。
セットリスト:テイラー・スウィフト『The Eras Tour』
『TAYLOR SWIFT | THE ERAS TOUR』に命を賭し、2023年から2024年を駆け抜けたテイラーの姿をぜひ見てください。
『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』10/13(金)映画館にて公開! | 東和ピクチャーズ公式チャンネル(@TowaPicturesMovie)より
2. 作家・伊集院静の強さをつくりあげた「別れ」とは?
前回のメルマガに続き、昨年11月に突然逝去してしまった作家・伊集院静さんいついてお伝えします。
前回は、伊集院さんの生い立ちについて、幼少期から独り立ちするまでに体験した「生きる」ということの過酷さや尊さを胸に深く刻む出来事の数々をお伝えしました。
若くして弟を失った伊集院さんですが、再び同じ悲しみが15年後に訪れてしまいます。妻で女優の夏目雅子さんが、27歳の若さで逝ってしまうのです。
「その悲しみと戦い続けた人生である」と、伺った日が、昨日のことのように蘇ります。
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