なぜ、学校は変われないのか。
学校現場を離れて20年が過ぎました。早期退職した理由の一つに、障害児学級の不正入級を正しい制度に変えなくては
ならないと教育委員会に異議を申し立て却下されましたが、親御さんやマスコミの力を借りて3年かけて制度を変えたことに
あります。
教諭時代には分からなかった子どもの立場に立っていない制度を知ることになります。ブラックな校則などもその一つです。
障害児学級は、私が小学生の頃に国を挙げて取り組んだ学力テストで各県教育委員会が全国一位を目指して競いました。
日本一になるための手段として教育委員会が考え付いたのが「障害を持っている子どもはテストを受けない」制度です。つまり、
障害児学級に在籍している子どもは学力テストの人数にはカウントされないのです。これを活用するために、県内すべての学校に
障害児学級がつくられました。これを不正利用するために、学力テストで点数の取れない子どもをこの学級に入れました。親も
知らない間に入れられているケースもありました。さらに、全ての学校は3人以上の人数を確保することが義務付けられていま
した。3人以上
です。これは担任の仕事でした。8月に検査し、12月から親を説得に行きます。入る必要のない子どもも入れられていたのです。
私がこのことに気付いたのは、教え子の子どもが入れられており、そのことに納得しなかった教え子が新しく赴任した私に訴えて
きた
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