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2024年2月16日号(Vol.302)-危機管理の交渉術(3)&戦いの先に見えるのは天国か地獄か

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第302号(2024年2月16日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』をお読みいただきありがとうございます。 さて、今週号の内容ですが、まず【1】の 『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、引き続き 【危機管理の交渉術(Crisis Negotiation】についてお話しします。 先週号からは【効率的かつ効果的にCrisis Negotiationを行うためのステップ】についてお話しいたします。 これまで3つのステップについてお話しいたしました。 【危機に備えて対策を打っておく】 【基本的なルールを定めておく】 そして 【感情に真正面から向き合うこと】 の3つでした。 今回はあと2つのステップについてお話しいたします。 その注目の内容は、本編をお楽しみに♪ 次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週もいろいろな動きを見せています。 一つ目は【ガザ最南部ラファで広がる絶望】についてです。 国連によるとラファには140万人のパレスチナ人が非難していますが、 ハマスに対する完全勝利を目標に掲げるイスラエルのネタニエフ政権は、そのラファにも容赦なく攻撃を加えています。 国際社会からの反発は高まる一方で、盟友のはずのアメリカ政府でさえ 『さすがに度を超えている』と非難する事態になっています。 エジプトとカタール政府に、アメリカとイスラエル(情報機関モサド)を加えた4者協議を通じて 人質解放と戦闘休止に向けたぎりぎりの折衝が進められていますが、 “当事者であるハマスは蚊帳の外”という状況に違和感を抱いている島田です。 二つ目は【追い詰められたウクライナ】についてです。 正式にザルジーニ氏が軍統合参謀本部議長を退き、後任にシルスキーが着任しましたが、これまで欧米式の戦略と取り入れ、 欧米式の軍隊づくりに勤しんで“新しい戦い方”をウクライナにもたらしたザルジーニ氏から、 旧来の戦術(旧ソ連式)を得意とするシルスキー氏へのバトンタッチは、 ウクライナの戦術と戦略の変更を意味し、現場での混乱と士気の低下が懸念されています。 それに加え、深刻化する弾薬の枯渇と兵員・兵器不足は、確実にウクライナの抗戦能力を著しく奪う結果になってきています。 そのような状況を見越して、このところロシアのプーチン大統領が強気の言動を繰り返し、 再三、アメリカ政府とコンタクトして【停戦交渉に参加するようにゼレンスキー大統領を説得せよ】と要求しているようです。 また外交戦と並行して、ロシア軍による猛攻撃も実施されています。 EUからの500億ユーロ(8兆円)規模のウクライナ支援が合意されましたが、 それがアメリカからの支援の穴を埋めるには(軍事支援という点で) 早くても2025年後半まで待たなくてはならない状況のようです。 この危機的な状況に欧米諸国とその仲間たちはどう対処するのか? 逆転の方程式はあるのか? それともウクライナを見捨てて、ロシアの企てに欧米が負けることになるのか? まさに正念場と言えます。 今回【2-国際情勢の裏側】では、 【戦いの先に見えるのは天国か地獄か】 と題してお送りいたします。 今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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