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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4903号 令和6年2月16日(金)発行
発行部数 9,678 部
【教わる人自身の問題である】
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【教わる人自身の問題である】
規矩、すなわちコンパスや曲尺の使い方を教えるのは
師匠の問題でありますが、
それをいかに巧みに使うかということは弟子の問題であります。
腕は達者ではあるが規矩、道具の正しい使い方をしていなかったり、
正しい使い方はしていても腕のさえがなかったりしたならば、
いずれも、家を作ったり器具を作ったりするのにその力が不十分であります。
それと同様に、忠孝仁義の教訓は経書に記されていますが、
その精神を実践し体得するということになると、
それはその人自身の問題になってきます。
ですから本章は、
師たるものの教える道、
弟子たるものの学ぶ道を論じたものであって、
それによってさらに良能とか性善〔これが「巧」である〕とか呼んでいるものが
何であるかという事実を理解し、
みずからその体得に勉励せねばならぬということを知ることでしょう。
ということを約150年前の日本において、
政治犯として牢屋の中にありながら、
囚人と看守に対して
熱心に教えた人がいたのでした。
その政治犯は間もなく
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