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第107回 ロシアのウクライナ侵攻から2年、ウクライナ劣勢を隠さなくなった現状を中国はどう見ているのか

富坂聰の「目からうろこの中国解説」
 2024年米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るドナルド・トランプ前大統領の発言が波紋を呼んでいる。  米ブルームバーグは2月11日、「トランプ氏『責任果たさない加盟国守らず』―NATO防衛義務に言及」というタイトルで報じている。記事によるとトランプは〈NATOのある会合で、欧州の首脳から義務を履行していなくても米国は彼らを守るかと問われた際、責任を果たさない連中には「好き勝手行えばよい」とロシアに伝えるだろう〉と発言したという。  当然、NATO(北大西洋条約機構)は強く反発。世界の多くの国からも非難の声があがったが、トランプは発言を修正するどころか、「改めて『負担金を払わなければアメリカは防衛しない』と強調した」(NHK2月16日)のだ。  アメリカでは昨年末からウクライナ支援を含む補正予算案の決議が下院で滞っている。予算成立の見通しも立たないなか、共和党の一部の議員からはウクライナ支援への疑義と打ち切りを公然と求める声も高まり、欧州連合(EU)やNATOとの結束に冷や水を浴びせかけた。

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