▼▽▼ Vol.478
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佐高信の筆刀両断~しわのない人生はつまらない~
2024/2/23
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◆目次
1・筆刀両断 しわのない人生はつまらない
2・『噂の真相』人名録(44) 本多勝一
3・雑記
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1・筆刀両断 しわのない人生はつまらない
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ふと手に取った本に
2015年秋に山田太一が
信州岩波講座で講演した時の一節が引かれていた。
演題は「80年を生きて」である。
ある時、山田は画家の木下晋のおばあさんの絵に圧倒された。
鉛筆で細密に描かれた目や額や頬のしわがすごい。
その後、偶然、木下に会って、
「どうしておばあさんばかり描いているんですか」
と尋ねた。答えは
「しわのない肌なんてつまらない」
それに山田は意表を突かれたという。
ものを書く時の支えが、
私にとっては、城山三郎と共に山田だった。
編集者時代からの長いつきあいだったことにもよる。
城山や山田に恥ずかしくないものを書きたいと思ってきた。
本になっただけでも山田との対談は3回分あるが、
改めてそれを読み返してみた。
最初は何とJR東海のPR詩『ひととき』の1991年夏号掲載である。
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